新規入国者数の在留資格別で見た内訳は、観光客も含まれる「短期滞在」(2313万2035人)が最も多く全体の97.4%を占め、次いで「技能実習」(18万3030人)、「留学」(13万9574人)です。今回は、「日本に入国する外国人数」国別ランキングを発表します。
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2位:台湾(407万3135人)
2位は、台湾でした。国内外の拠点でグローバルマーケティング業を展開しているアウンコンサルティングが2023年6月に公表した「世界12カ国の親日度調査」によると、台湾人の日本への好感度は、タイやベトナムに次いで高く、訪日意欲に関してもタイやインドネシアに次いで高い割合を示しました。同じくアウンコンサルティングが2024年2月に公表した「2023年訪日外国人の年間動向と2024年の予測」によると、2023年時点での訪日リピーター数は、香港に次いで2位。リピート率87.9%を示しています。
親日度が高く、日本食や日本の四季の風景と自然に関心が高い台湾の人が日本のどこに興味を持っているのか、キーワード別の検索数を調査した結果によると、台湾人の検索が圧倒的に多かったのは「北海道旅行」。北海道の自然豊かな風景や北海道グルメ、台湾では味わえない北国の景色などに関心が集まっているようです。
1位:韓国(681万987人)
1位は、韓国でした。日本政府観光局(JNTO)が2024年4月に発表した最新のデータによると、3月の訪日外国人旅行者数(推計値)は、308万1600人。1カ月で300万人を突破し、過去最高記録を更新しました。訪日数を市場別にみると、1位は韓国で66万3100人、2位の台湾は48万4400人で、直近の1カ月をみても17万人以上もの差をつけています。世界最大級の宿泊予約サイト「Booking.com(ブッキング・ドットコム)」によると、2023年の韓国の大型連休、秋夕(チュソク)期間に韓国の人々がブッキング・ドットコムのサイト上で検索した旅先の1位は「東京」でした。TOP5に大阪、福岡もランクインしており、日本への注目度が高まっていることがうかがえます。
韓国の首都・ソウルから成田空港までは日本円で1万円以下の格安航空券が充実しているほか、平均飛行時間が2時間半弱のアクセスの良さもあり、気軽に行きやすい外国として人気です。アウンコンサルティングが2023年6月に公表した「世界12カ国の親日度調査」によると、韓国の人は、特に日本食と漫画やアニメなど日本のカルチャーに好感を抱いているようです。
この記事の筆者:福島 ゆき プロフィール
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は5年。