西武池袋線・都営大江戸線の豊島園駅からすぐの映画館「ユナイテッド・シネマ としまえん」では、2024年2月から『ハリー・ポッター』シリーズ全8作品を順番に上映中。それに伴い、期間限定で4DXバージョンも上映中されています。
4DXは、まるで遊園地のアトラクション
4DX(R)デジタルシアターとは、「モーションシート」と呼ばれる座席で、映画のシーンにマッチした動きや香りなどの特殊効果を体感し、作品への没入感を楽しむことができる、アトラクション・スタイルの映画上映システムのこと。
筆者もこれまで「シートが揺れたりするらしい」というくらいしか予備知識がありませんでしたが、その面白さは想像以上! 映画館に映画を見に行っているのではなく、アミューズメントパークでアトラクションを楽しんでいるイメージです。
例えるのであれば、東京ディズニーランドにある3Dファンタジーアトラクション「ミッキーのフィルハーマジック」に近い雰囲気。いや、それ以上といってもいいかもしれません! パークの入園料などは払わずにアトラクションだけを楽しめると思えば、チケット代が少々割高なのも納得できます。
20年以上たっても色あせない、『ハリー・ポッター』シリーズ
ここで、ざっとではありますが、『ハリー・ポッター』シリーズのおおまかなあらあすじを説明します。以下、本編の内容に触れていますので、未見の人はご注意ください。 生まれてすぐに両親を亡くしたハリー・ポッターは、おばの家に引き取られ、意地悪をされながら育ちます。しかし彼が11歳の誕生日を迎える日、1通の手紙が届きます。それは「ホグワーツ魔法学校」からの入学許可書でした。実はハリーが生まれた時、闇の魔力を持った恐ろしい魔法使い “ヴォルデモート”が魔法界を破滅に追いやり、ハリーの両親はヴォルデモートに殺されてしまったのです。彼に目をつけられた魔法使いは必ず殺されてしまう中、ハリーは奇跡的に生き残り、「生き残った男の子」として魔法界で伝説的な存在に。いじめられっ子の孤児だったハリーは、魔法界で一気に英雄として活躍していくのです。
『ハリー・ポッター』の物語が、子どもだけでなく世界中の大人を魅了するのは、魔法使いが暮らす魔法界と、私たちが実際に生きている人間界が作品内で混在して登場するからだと思います。
最初から全て魔法の世界の話だと、ファンタジーになりすぎて感情移入しにくいですが、『ハリー・ポッター』では、私たちのような魔力を持たない人間界(「マグル」と呼ばれます)の中に、実は密かに魔法使いが混じっているという設定なのです。父がマグル、母が魔法使いのミックスの子が登場するなど、人間の存在は作品内でも身近なものとして描かれています。
そんな小さな魔法使いたちが11歳から7年間、魔法学校で寮生活をしながら成長していくと同時に、再び闇の世界をつくろうともくろむヴォルデモートとの戦いが描かれていくのが、物語の大きな見どころです。
4DXで、ハリーと一緒に“空を飛んでみた”
ハリーが魔法学校で親友となったのは、魔法使いのお兄さんが5人もいるマイペースな少年・ロン・ウィーズリーと、勉強はトップクラスでちょっと気が強い少女・ハーマイオニー・グレンジャー。3人が仲間となって、数々の困難を乗り越えて行きます。
『アズカバンの囚人』では、無実の罪を着せられたハリーの父の親友・シリウス・ブラックと、ユニコーンのような魔法動物・バックビークを助けるため、時空を行き来できる魔法道具「逆転時計(タイムターナー)」を使って冒険します。少し成長したハリーとハーマイオニーが生き生きとホグワーツ内を駆け回る姿は爽快!
4DXの良さを特に体感できたのは、ストーリーとしても重要でインパクトのあるシーンです。ハリーがバックビークに乗って空を飛ぶシーンでは風が顔にかかったり、湖に足を滑らせるシーンでは水しぶきが出てきたりします。
豊島園駅は一面ハリーの世界に! 映画館の外も楽しめる
映画館を出た後も『ハリー・ポッター』の世界に浸りたいなら、ぜひ豊島園駅の利用がおすすめ。西武線では現在、ハリー・ポッターのラッピング電車が西武線の池袋駅から豊島園駅間で走っています。また、豊島園駅のホームも『ハリー・ポッター』の世界を再現した雰囲気になっており、駅内に設置された電話ボックスの受話器からは「Have a nice day! すてきな1日を過ごしてね」など3パターンの音声が流れます。
「ユナイテッド・シネマ としまえん」の上映スケジュール
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』<2D吹替版>4月26日~5月23日
<4DX2D吹替版>5月17~23日(日本初4DX上映)
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
<2D吹替版>5月24日~6月20日
<4DX2D吹替版>5月24~30日(日本初4DX上映)
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
<2D版>6月21日~7月18日
<4DX2D吹替版>時期未定(日本初4DX上映)
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
<2D吹替版>7月19日~8月15日
<4DX2D吹替版>時期未定
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』
<2D吹替版>8月16日~9月12日
<4DX2D吹替版>時期未定
この記事の筆者:栗原なお
テレビ局の宣伝部でドラマの公式Webサイトなどの制作に携わる。その後、編集プロダクションやエンターテインメント専門誌の編集を担当。現在はライターとして、長年のマスコミ業界での経験を生かしたコラムの執筆をはじめ、取材やインタビュー活動も行う。