「食洗機」と「手洗い」はどちらが節約になりますか? 【家電のプロが回答】

食器を洗う代表的な方法である「手洗い」と「食洗機」。節約という観点ではどちらが優れているのでしょうか。「All About」デジタル・白物家電ガイドのコヤマタカヒロが回答します。

食洗機と手洗いだと、どちらがどれくらい節約になる?
食洗機と手洗いだと、どちらがどれくらい節約になる?
毎日行う家事である食器洗い。「食洗機」「手洗い」と大きく分けて2つの方法がありますが、節約という観点から見るとどちらが優れているのでしょうか。

「All About」デジタル・白物家電ガイドのコヤマタカヒロが回答します。
 

(今回の質問)
食洗機と手洗いだと、どちらがどれくらい節約になりますか?

(回答)
食洗機は手洗いより少ない量の水で洗えるため、水道代が大幅に安くなります。パナソニックの試算では、2~3人なら年間6700円、5人世帯なら年間2万2900円の節約ができます。


どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

食洗機なら水の使用量が最大6分の1に

食洗機にはいくつかのメリットがあります。その1つが、水道光熱費が大きく抑えられることです。

通常、食器を手洗いする場合、水道代とお湯を沸かすためのガス代(オール電化の場合は電気代)がかかります。一方、食洗機を使う場合には、水道代と電気代がかかります。このときに大きく差が出るのが水道代。手洗いでは水道が流しっぱなしになるのに対して、食洗機では節水しながら洗えるため、4分の1から6分の1の量の水で洗うことができます。

パナソニックによる調査では、5人分の食器を洗った場合、手洗いだと約75リットルの水を使い、約19.6円の水道代がかかるのに対して、食洗機では約11リットルの使用量に抑えられ、水道代は約2.9円となります(※パナソニック製 NP-TZ300を使用した場合)。

年間で2万円以上の差が付く

トータルコストの比較(画像出典:プレスリリース)
トータルコストの比較(画像出典:プレスリリース
同社の調査によれば、電気代やガス代を含めたトータルのコストは、手洗いが1回あたり約62.5円で年間4万5400円なのに対して、食洗機の場合は、1回あたり30.8円で年間2万2500円。その差は2万2900円になるそうです(※パナソニック NP-TZ300を使用。5人分相当の食器を洗った場合)。

油汚れやカレーなどのしつこい汚れが付いたお皿は、手洗いの場合、さらに漬け置いたり、ゴシゴシ洗ったりと手間と余分なコストがかかることがあります。しかし、食洗機なら高温のお湯で効率良く洗うことができます。

さらに、予約機能を搭載する食洗機の場合、電気代が安い夜間に食器を洗うことで、電気代の節約をすることも可能です。

All About ガイドがすすめる食洗機:パナソニック「NP-TZ300」

パナソニック「NP-TZ300」(画像出典:Amazon)
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この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
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