なぜ「未定」にしているのか、考えられる可能性について、「All About」フリマアプリ・ネットオークションガイドの川崎さちえが解説していきます。
(今回の質問)
最終的にはメルカリ便を使うのに、出品時に配送方法を「未定」にしているのはなぜですか?
(回答)
梱包してみないとサイズが分からないなど、出品時には配送方法を決められない理由がある場合もあります。あるいは住所や名前などの個人情報狙いの可能性も否定はできません。
以下で詳しく解説していきます。
梱包しないとサイズが分からないから「未定」にする
出品時に梱包した後のサイズを測る時間がないと、いったん「未定」で出品しておくケースもあるのです。
メルカリ便から普通郵便に変更するのは意外と厄介
出品者が送料を負担することが多いので、できる限り安い方法で送りたいと考えるユーザーも少なくありません。出品の段階ではメルカリ便の方が安いと思っていたものの、実際には普通郵便が安いと判明した場合、のちのち配送方法を変更するのは少し面倒です。例えば、購入者がメルカリ便を指定した商品を購入したら、相手の住所などは分からないため、普通郵便に変更すると、購入者に送り先を聞かないといけないのです。購入者も個人情報を教えたくないから、あえてメルカリ便で発送する出品者を選んでいるかもしれないので、住所などを教えることに抵抗を感じる場合もあるでしょう。
しかし、最初から「未定」にしておけば、出品者がどんな方法で送っても問題ないことになるので、そのような手間がかからないのです。
“個人情報狙い”の可能性も……?
配送方法が「未定」になっていても、配送方法にメルカリ便を使うことは可能です。しかし、購入した後にメルカリ便に変更をしても、匿名配送は使えません。つまり、購入者は住所や氏名を出品者に知らせる必要があるのです。もしかしたら、出品者は個人情報を狙っている可能性もあります。
発送方法が「未定」になっている商品は、購入者の個人情報を出品者に伝えることに。普通郵便では追跡ができませんし、万が一の紛失などでも補償はされないので、気になる人はメルカリ便で送ってくれる出品者から購入した方が安心かもしれませんね。
この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。