そうすると「出品者をどうにかして!」と思ってしまうのですが、このような場合、購入者はどうすればよいのでしょう? 「All About」フリマアプリ・ネットオークションガイドの川崎さちえが解説していきます。
(今回の質問)
メルカリで購入したけれど、出品者から商品を紛失したと言われました。管理がずさんすぎます。出品者をどうにかしてほしいです。
(回答)
購入者が出品者に対して怒りをぶつけることはできますが、商品がない以上どうすることもできません。むしろ、直接は何もしない方がよいでしょう。メルカリからのペナルティを受けてもらうのがスマートなやり方です。
出品者を直接攻撃するのはNG
せっかく見つけた商品なのに、出品者の管理が甘くて手元にないと言われたら、購入者はかなりイラッとするものです。購入者は取引メッセージで出品者に文句を言うこともできますが、それはやめた方が良いとでしょう。「他のユーザーのプライバシーを侵害したり、名誉を毀損(きそん)したり、精神的損害を与えること」という禁止行為に触れる可能性があるからです。
もともと商品をきちんと管理していなかった出品者に非があるのですが、出品者をひどく傷つけるようなことをしてはいけません。ここは冷静になって判断する必要があります。
メルカリからのペナルティを待つのが賢明
出品者の手元に商品がなければ、取引はキャンセルになります。この場合出品者都合でのキャンセルなので、メルカリから利用制限などのペナルティを与えられる場合もあります。一方で取引がされないので、購入者は出品者の評価をすることができません。メルカリのシステム上諦めるしかないので、これは非常に悔しいところです(これに関しては、筆者もちょっとイラッとします)。
出品してからどのくらい経過しているか確認すると安心
もしこのような経験をしたのであれば、今後は購入前に出品してからどのくらい時間が経過しているのか、あるいは商品の編集をしてどのくらいたっているのかを確認することをおすすめします。出品から1カ月程度では商品を紛失する可能性は低いですが、もし半年以上たっていたら、購入前に出品者に確認した方が安心です。「この商品を購入しても良いですか?」とコメントをすれば、出品者も気づいて商品を確認するでしょう。返事があれば商品の購入をしても大丈夫です。
逆に返事がない場合には、そもそも出品者がメルカリを見ていない可能性もあるので、購入しても商品が送られてこない……なんてこともあるかもしれません。商品を購入する前には、面倒でも確認をすることが対策の1つになります。
この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。