篠原涼子さん、バカリズムさんが共演するドラマ『イップス』(フジテレビ系)。イップスとは、心の葛藤により筋肉や神経細胞、脳細胞にまで影響を及ぼし、「できていたことができなくなってしまう」心理的症状のこと。本作は、ともにイップスを抱えるミステリー小説家と刑事の“絶不調バディ”が軽妙なトークを繰り広げつつ事件を解決へ導くコメディーミステリーです。
4月19日に放送された第2話では、そんな絶不調バディの間に何らかの因縁がある様子も示唆されました。ストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第2話のあらすじ
“書けなくなった”ミステリー作家・黒羽ミコ(篠原涼子)は、“解けなくなった”警視庁捜査一課の刑事・森野徹(バカリズム)に、「小説にしたら面白そうな事件があれば教えてほしい」と依頼。サウナ施設で事件現場に遭遇して久々に小説を書けそうな気がしたものの、PCを前にするとイップスが発動するミコは、気晴らしにカラオケへ。
一方、後輩刑事の樋口一之(矢本悠馬)から、事件現場に来るよう連絡を受けた森野もまた、現場には行けずカラオケボックスに逃げ込んでいました。偶然同じ店を訪れたミコは森野の姿を見つけ、一緒にカラオケをすることに。同じ頃、別の部屋では過激な企画で人気のコンビインフルエンサー「悪童エクスプレス」のよっちゃん(藤原季節)とチョロ(細川岳)が、緊急生配信を敢行。ヤラセを巡って反発していたチョロをよっちゃんが自殺に見せかけて殺害し、生配信で「チョロが自殺した」と報告します。
アンチながら「悪童エクスプレス」の生配信を観ていた森野。のぞき込んでいたミコは配信場所が自分たちのいるカラオケ店であると気付きます。再び事件現場に偶然居合わせたことに興奮するミコ。取材する中で遺留品と証言などの違和感に気付き、よっちゃんを怪しんで推理を進めます。一方の森野もよっちゃんによる殺害だとにらんだものの、「俺を犯人だと疑っているのか」という一言でイップスが発動。しかしミコの励ましもあり、2人はよっちゃんを自供へと導きます。
二度の事件現場遭遇を経て、ミコは森野をモデルにした小説を書こうと思い立ちます。弟で人権派弁護士の慧(染谷将太)にそんな話をすると、慧は森野の名前に思い当たる事件が。それはミコの著書を模倣した事件に関わりがあるようで――。
“絶不調バディ”を結びつける過去の事件とは?
犯人を追い詰める過程で語られたのは、ミコがイップスになったきっかけの5年前の著書について。ミコ自身が納得して出したものではなく後悔しているという言葉は、ミコへのファン心理がこじれてアンチコメントを書き続ける森野にも響いた様子。
一方、森野がイップスになったきっかけは、ミコの著作に関わりがある可能性も示唆され、2人の過去に何があったのか気になる展開に。
X(旧Twitter)では、「斬新なドラマ。メンバーもめちゃ豪華」「森野と彼に寄生してる感じのミコのコンビが面白い」「絶妙な掛け合いがいい」「犯人わかっててもトリックが予想外で食い入るように見ちゃった」などの賞賛コメントが続出する一方、「森野何かあるね」「ミコは克服しないけど森野は前進してるのはどうなるんだろう」「染谷将太がこの後どう関わってくるのか?ただの弟役ってことはないだろうから」など、今後の展開に期待する考察系コメントも寄せられています。
第3話では、森野をモデルにした小説を書くべく、密着取材を申し込むミコ。そんな折、都議会議員・尾花健一郎(塚本高史)の邸宅で殺人事件が発生し――。ミコと森野の軽妙なトーク、“絶不調バディ”がどう事件を解き進めていくのか、2人の間に横たわる因縁は明かされるのか、期待です。
『イップス』あらすじバックナンバー
・第1話この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。