外国人から見た日本とはどんな国なのでしょうか。日常生活を送る上で疑問に思っていること、出身国との文化の違いなど、日本に住む外国人が日々感じる“日本のあれこれ”を聞いてみました!
出身地・中国の内モンゴル自治区は「北海道」に似ています
「内モンゴルは、中国北部の内陸部に位置する自治区です。広い草原があって、羊もたくさんいるんですよ。気候の特徴は、1年間を通して四季を感じられますが、梅雨がなく、冬がとても寒いんです。湿度が低くて、乾燥しているので、日本でいうと北海道に近いですね。中国に住んでいる親がたまに日本に旅行に来ることがあるのですが、北海道へ旅行した時『ここが一番(内モンゴルに)近いね』と話していました」
そんなオウさんが、日本に住み始めたのは2012年の秋からだといいます。
「北京の大学に通っていて、そのあと中国で就職もしたのですが、いろんな国へ留学してみたくなって。日本のほかに、アメリカやイギリスでも短期留学を経験しました」
日本に来てからは、日本語学校で日本語を勉強しながら、日本の大学院に進学。その後就職し、コンテンツ制作に関する業務に従事しています。
「水に“氷”が入っているなんて……!」牛丼屋で衝撃を受けたこと
「日本食は、刺身やお肉など、生のものが多いですよね。そして冷たい料理が多い。中国は温かいものが多いので、それが衝撃的でした!」
特に、日本に来てまもない頃(2012年)に訪れた牛丼屋での、印象的なエピソードを話してくれました。
「牛丼チェーン店に入って席に着くと、店員さんがお水を出してくれたんですが、その中に“氷が入っている”というのが本当に驚きで……! 中国では、お店でもお湯や温かいお茶を提供するのが普通なんですよ。温かい飲み物のほうが健康的という意識が強いんです。中国では、氷が入った飲み物は、若者が好きな飲み物というイメージがあります」
今では、アイスフルーツティーも好きだというオウさんですが、飲むのはごくたまになのだそうです。
「日本で流行したタピオカドリンクも、頼むときは絶対にホットを頼みます。お店によっては、メニューにホットがないところもあるので、探すのが大変なんですよ(笑)」
日本人にとって「お冷」に氷が入っているのは当たり前の感覚ですが、中国では温かい飲み物が一般的なので、衝撃を受けるのかもしれませんね!