鶴岡八幡宮参道「段葛」の桜
鶴岡八幡宮境内を南側(鎌倉駅側)に出ると、そこから海に向かって真っすぐに、鎌倉のメインストリート「若宮大路」が延びており、その中央に一段高く盛り土された「段葛(だんかずら)」と呼ばれる歩道がある。
段葛は鶴岡八幡宮の正式な参道で、鎌倉幕府を開いた源頼朝の夫人、政子(北条政子)の安産祈願のために築かれたと伝わる。
この段葛の両側にも桜が植えられており、夜桜も楽しむことができる。2014~2016年にかけて、桜の植え替えが行われたため、まだ若木だが、本数が多く見応えは十分。場所にもよるが、ここも全体としては4~5分咲きというところだ。
今回チェックした場所のほか、鎌倉の桜の名所としては、円覚寺(北鎌倉駅から徒歩1分)、源氏山公園(鎌倉駅西口から徒歩30分)、長谷寺(江ノ電長谷駅から徒歩5分)、材木座の光明寺(鎌倉駅東口からバス9分。現在、本堂改修工事中)などがある。鎌倉の桜は今週末が最盛期となるだろう。ぜひ、好みの場所を見つけて、楽しんでほしい。
この記事の執筆者:森川 天喜 プロフィール
神奈川県観光協会理事、鎌倉ペンクラブ会員。旅行、鉄道、ホテル、都市開発など幅広いジャンルの取材記事を雑誌、オンライン問わず寄稿。メディア出演、連載多数。近著に『湘南モノレール50年の軌跡』(2023年5月 神奈川新聞社刊)。2023年10月~神奈川新聞ウェブ版にて「かながわ鉄道廃線紀行」連載。