春ドラマはこれを見るべし! 山下智久5年ぶりの民放ドラマ主演など、元テレビ局スタッフ注目作3選

4月からはじまる春ドラマについて、注目すべき作品を元テレビ局スタッフが解説。『ブルーモーメント』『イップス』『花咲舞が黙ってない』の見どころを、お届けします。(サムネイル画像出典:『ブルーモーメント』公式Webサイト)

前作越えなるか? 今田美桜が魅せる『花咲舞が黙ってない』に期待

最後に、外せないのが『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)でしょう。主演の今田美桜さんは今1番勢いに乗っている俳優と言っても過言ではなく、注目度が抜群です。2014、2015年に杏さん主演でドラマ化された『花咲舞が黙ってない』の新シリーズで、原作は池井戸潤さん。前作が大ヒットを記録した作品で、毎週土曜日の21時放送となり初回は4月13日の予定です。

大手銀行の窓口係から本部の臨店班へ異動になる主人公・花咲舞(はなさき まい)が、さまざまな騒動や不祥事を解決するストーリー。間違っていると思ったことは徹底的に追及する舞が変わらずに描かれ、心がスッとするようなドラマとなります。

このドラマのポイントは、少し下世話になりますが杏さんが完成させた「花咲舞」を、今田さんがどう演じるかにあります。

映画『東京リベンジャーズ』でヒロインを務め、「第45回日本アカデミー賞」で新人俳優賞を受賞。映画『わたしの幸せな結婚』、ドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系)、『いちばんすきな花』(フジテレビ系)と、次々と話題作で主要キャラクターを演じ、2025年のNHK連続テレビ小説『あんぱん』で主演にも抜てきされた今田さん。さまざまな役を魅力たっぷりに演じられる繊細な演技力を持ちあわせているので、「花咲舞」としてどんな化学変化を起こすのか大いに注目です。

【こちらも読む→カメレオン俳優「今田美桜」の魅力を徹底解説

また、そんな今田さんを支えるのは、山本耕史さんと菊地凛子さんという実力ある個性派俳優。
  山本さんが演じるのは、舞の上司となる相馬健(そうま けん)で、出世コースから外れた“あきらめた男”が、舞のバディとしてどんな掛け合いを見せてくれるのか期待大。山本さんは常に圧倒的な存在感で素晴らしい演技を見せているだけに、どんな相馬を描き出すのか楽しみです。

また、菊地さんは、舞のライバルとなる昇仙峡玲子(しょうせんきょう れいこ)を演じます。いずれは銀行初の女性取締役になれると言われるスーパーエリートで、どんなバトルを見せるのか楽しみです。また、前作で相馬健役を演じた上川隆也さんが、舞の叔父で理解者・花咲健役として出演。どんなサポートを演出するのかにも注目が集まります。

月9や日曜劇場、朝ドラなど注目ドラマが豊作

ここまで3作品を厳選しましたが、他にもさまざまな良作が勢ぞろいしています。月9作品は『366日』(フジテレビ系)、日曜劇場は『アンチヒーロー』(TBS系)、さらには、伊藤沙莉さん主演のNHK連続テレビ小説『虎に翼』も放送が開始しています。

リアルタイムでの視聴を逃してもTVerなど見逃し配信もある中で、ぜひとも今回紹介した作品を見て、楽しい春を過ごしましょう。
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この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。

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