西島秀俊さん、芦田愛菜さんが共演するドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系)が、3月17日の放送回で感動のフィナーレを迎えました。最終回のストーリーをおさらいしつつ、SNSに寄せられた反響を振り返ります。
最終話のあらすじ
音楽を通して5年ぶりに心を通わせた俊平(西島秀俊)と響(芦田愛菜)。俊平は志帆(石田ゆり子)に娘との和解を報告し、画家として自分の道を歩む志帆を応援し離婚に応じます。一方、晴見フィルは仙台のオケフェスに向けて遠征資金集めに奮闘。うたカフェマスター・二朗(西田敏行)が使われず眠っていた楽器を売って集めた金を提供する一方、団員たちは蓮(佐藤緋美)を筆頭に、晴見フィルを続けられる道を模索し始めます。
そんな矢先、ドイツのシュナイダー先生が倒れたと俊平の元マネージャー・鏑木(満島真之介)から連絡が入ります。音楽家としてシュナイダー先生からもっと学びたいと思っていた俊平は悩みつつも、晴見フィルにとって命運をかけた仙台オケフェスでの最後の公演で指揮することを選択。
しかしどこか心ここにあらずで様子のおかしい俊平に気付く団員たち。俊平がノイエシュタット交響楽団の常任指揮者のオファーを受けていることも知ると、晴見フィルに残ってほしい気持ちと新たな挑戦に旅立ってほしい思いの間で葛藤します。そんな中、仙台まで駆けつけた響は、俊平にドイツに行ってほしいという気持ちを告白。団員たちも俊平からたくさん大切なものをもらった自分たちにできることは、彼の背中を押すことだと決心します。
オケフェスのリハをボイコットした団員たち。駆け付けた志帆や海(大西利空)に俊平が連れられてやって来た場所では、晴見フィルの団員たちが天音(當真あみ)の指揮で演奏をしていました。響もコンマスで加入し、「留守は私が預かります」と宣言。俊平は最後に晴見フィルの演奏で指揮をすると、皆に見守られて「必ず帰って来ます」と笑顔でドイツへと旅立っていくのでした。
爽やかなタイトル回収に感動の声多数
最後の演奏では団員たちと俊平が音楽で心を通わせてきた回想シーンが流れ、響と団員たちが笑顔で「さよなら、マエストロ」と俊平を送り出す感動のフィナーレ。
音楽をきっかけに仲たがいしていた指揮者の父とバイオリン奏者の娘が、音楽を通して雪解けを迎え、最後には同じオーケストラで指揮者とコンマスとして演奏をするという最終回。“父と娘のアパッシオナート(情熱)”が実を結んだ爽やかな結末でした。
X(旧Twitter)では、「親子の絆ドラマは本当に涙腺崩壊する。良いドラマでした」「最終回も良かった。こんなに泣いたドラマは久しぶり」「一番泣いたのは天音ちゃんと響がバイオリン弾いた時だったな。2人の演技とても惹き込まれた」「あそこまできれいにタイトル回収してくれると思わなかったし、あわよくばマエストロがドイツに渡った後の話も見てみたかった」「『おかえりマエストロ』はいつ放送開始ですか?」「帰ってきたマエストロ期待してます」などのコメントが殺到。
コンマスとして響が加入した晴見フィルとドイツに旅立った俊平の後日談は、続編やスペシャルドラマなどで観られる日が来るのでしょうか。心温まる優しい世界の再来に期待です。
『さよならマエストロ』あらすじバックナンバー
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。