高校生YouTuberの榎本一心さんが3月9日、自身のYouTubeチャンネル「isshin CH」で動画を更新。『ステージIVの癌になりました』と題した動画を公開しました。
「isshin CH」とは?
2021年8月に開設された同チャンネルは、2023年8月26日の初回投稿した動画内で、現在高校3年生であること、高校2年生の夏から高校3年生の6月半ばまで骨肉腫の治療のため、入院していたことを明かしています。その際、「骨肉腫という病気は、確率で言うと約120万人に一人」と話しました。榎本さんは腰に発症し、手術を受けると翌日から「一生車椅子生活と宣告」されたため、手術ではなく「重粒子線治療」を選択したと告白しています。
そして2024年3月9日、榎本さんは動画で転移したがんについてや、今後の方針を公表。「手術についての説明」と書かれた用紙をカメラに見せると、診断名には「みぎ 大腿部 骨肉腫転移」とあり、がんの進行度は「ステージIV」で、悪性度は「高悪性度」と明記されています。骨肉腫では、静脈を通り肺や脳に転移するケースが多いそうですが、榎本さんのケースは珍しいようで、右大腿(だいたい)部への転移が確認されたとのこと。
手術方法も冷静に説明
転移したがんは手術が必要で、右ふとももの数十センチを骨切りし、切り取った骨の代わりに「人工骨幹という金属」を入れ、ボルトでとめる大がかりな手術を1月17日に受けると冷静に説明するシーンも。また、動画冒頭で新年のあいさつをしており、3月なのになぜ? と思われる人もいるかもしれませんが、動画のコメント欄を見ると「皆様、投稿する時期が遅れてしまってすいません。経緯としましては複数の方々から病気の証拠を見せろということでしたので、上げさせていただきました」とつづっています。
視聴者からは、「冷静に説明してくれて大変強い人」「ぜひ癌に打ち勝って、有名になって欲しい」「こんなにきちんと話ができる未来ある若者が困難に立ち向かっている姿に感銘を受けました」など、榎本さんを応援する声や、「病気の証を見せろ、なんて言う人がいる事に驚きと悲しい気持ちがわきました」という声も上がりました。
12日の動画では、重粒子線治療の影響で、左脚の神経を「焼き切って」おり、左脚は動かないと医師やリハビリ担当者から言われていると告白。しかし、榎本さんは「絶対そう思いません」「可能性は残されていると思います」と前向きな発言もしています。
榎本さんはYouTube以外にもTikTokやInstagramでも、自身の近況を発信中。「闘う高校生」というキャッチコピーで、前向きに治療やリハビリに励む姿に、がんで闘病中という人からも「ただただ尊敬」「感動しました!」などの声援が寄せられています。気になる人は、ぜひチェックを。