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第5話のあらすじ
「あの火事が事故じゃないこと、おまえは分かってるだろ」と詰め寄る心護(大森南朋)に、「バレて困るのはお前だろ」と答える誠士(萩原聖人)。穏やかじゃない様子の2人を偶然目撃してしまった百花(大友花恋)は、25年前に五條製薬で起きた火事を報道する新聞記事を目にし、何かを察します。一方、蒔子(木村多江)との再会によって、倖生(永瀬廉)との距離をさらに縮めたありす(門脇麦)は、朝からやけに上機嫌。「私に恋愛する資格はない」という発言を撤回し、恋に前向きになったことを宣言します。
そこに、常連の明里(金澤美穂)がまたも浮かない表情でやって来て、花火デートの報告を始めます。期待していたようなロマンティックな展開にならなかったことで、圭介(渡辺大知)は「私のことを好きじゃない」とネガティブ思考に陥る明里。すると、ありすは「そもそも好きってどういう気持ちなんでしょうか?」と問いかけます。“恋愛の好き”と“それ以外の好き”の違いを知りたいありすは、早速調査を始めるのです。
優作(前原瑞樹)から、恋愛の好きの気持ちは「見たら分かる」と言われたありすは、明里の恋に脈があるのか調べるため、倖生とカップルを装って、明里と圭介が働く不動産店を訪れます。2人を同行させて内見にも行きますが、作戦はことごとく失敗。しかし、帰り際に偶然階段で明里が足を滑らせたところを倖生が抱きかかえた場面を見て、圭介とありすの気持ちが揺れ始めて……。
2人は謝罪を受け入れ、ありすは蒔子に眼精疲労に効果てきめんな「ホタテとなすのコチュジャン炒め」を、そして誠士にはイライラを解消する「とろふわ卵の彩り野菜ガーリック炒め」を作るのです。
ありすの店を後にした蒔子は、心護の研究室に立ち寄り、倖生の正体を確かめようとします。一方の倖生は、ありすの家を物色し、押し入れから心護宛ての手紙を見つけて――。
なかなかうまくいかない片思いに限界を迎えた明里。お店の営業終了時間にやって来て、「圭介のことを諦めようと思う」と言うのです。それに対しありすは、「本人に気持ちを確認していないのに諦めてしまうのですか?」と引き止めようとしますが、明里は「自分のことを好きじゃないとわかったら、ありすさんだったらどうするんですか?」と言い残して、店を出て行ってしまいます。
明里の言葉に自信を失ったありすでしたが、和紗(前田敦子)の家からの帰りに偶然鉢合わせた圭介から、実は明里のことが好きだと聞かされます。「面白い本を読んだら、明里ちゃんに薦めたらなんて言うかな?って思うし、おいしい料理を食べたら、明里ちゃんと一緒に食べたいなって思うし……」と、圭介から明里への恋心を自覚したきっかけを聞いたありすは、自分も倖生に同じようなことを思っていると気付くのです。
晴れて付き合うことになった明里と圭介。2人の来店後、倖生が「行くところがある」と言って、向かった先は墓地。そこにいた心護から、倖生は衝撃の告白を受けて――。
今後の見どころとSNSでの反響
「恋」がテーマとなった第5話。実の母親から愛されていたことを知り、自信をつけたありすが恋愛に前向きになり、恋に悩む常連客の“キューピッド”をしながら、恋の本質を学んでいく、そんな回となりました。放送を終えて、X(旧Twitter)では「恋愛する資格ない発言撤回するありす超かわいい」「最後の倖生君と心護さんとのお墓の不穏空気気になる」などの声が寄せられています。
明らかになってくる倖生の正体と心護の過去。五條製薬の火事についても、まだ秘密があるようで、気になりどころが満載です。そして、2月25日放送の第6話では、倖生への思いに気付いたありすの恋がどう進んでいくのか、見どころとなりそうです。
『厨房のありす』あらすじバックナンバー
・第4話・第3話
・第2話
・第1話
この記事の筆者:柿崎 真英 プロフィール
2019年よりフリーランスライター・エディターとして活動。月刊誌やニュースサイト編集者としてのバックグラウンドを持つ。現在はローカルメディアでの活動を中心に、エンタメ・トレンド記事なども執筆。