西島秀俊さん、芦田愛菜さんが共演するドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系)。2月18日に放送された第6話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第6話のあらすじ
夏目家の家族4人が5年ぶりに食卓を囲み、俊平(西島秀俊)は家族と向き合うことを諦めないと決意を新たに。古谷(玉山鉄二)は志帆(石田ゆり子)がバツイチ独身だと勘違いしてプロポーズしたがすぐフラれたと誤解を解き、俊平と音楽ができることが楽しいと熱弁。そんな中、あおぞらホールの閉館が3月末から2月末に繰り上げられる事態に。
練習場所も舞台もないまま解散することになってしまう晴見フィル。落ち込む団員たちに、うたカフェマスターの二朗(西田敏行)は、恒例行事の梅まつりでゲリラ演奏をし、最後のコンサートにしてはどうかと提案。団員たちは「さよならコンサート」に向けて準備を進めていきます。
そんな折、瑠李(新木優子)があおぞらホールでフルートを吹くことに両親との特別な思い出を持っていたことが判明。俊平はさらに、40年間ずっと晴見フィルに在籍し続けた近藤(津田寛治)の密かな夢が指揮者だったことを知ります。一方、響(芦田愛菜)はホールのオーディオルームの常連・富子(白石加代子)から、題名の分からない曲があると相談され、その曲をずっと探していました。
おのおのが思いを持って臨んだ「さよならコンサート」当日。俊平は瑠李の両親が来ていることを知ると、直前で彼女がフルートソロの演奏曲に変更します。その美しい音色に誘われて会場は満席に。俊平は最後の曲で、近藤に指揮者を任せることにしました。「さよならコンサート」が大団円で終演したその頃、響も富子が探していた曲を発見。喜ぶ富子を響と一緒に見送った大輝(宮沢氷魚)は、俊平が言っていた「音楽には人の心を救う力がある」という言葉は本当だと語るのでした。
“コンマス”津田寛治、アパッシオナートな指揮で視聴者を感動の渦へ
近藤に指揮を任せる際、「指揮者に大切なのはアパッシオナート、音楽への情熱です」と語った俊平。しかし近藤の妻子は演奏を聴きに来ておらず。これまで彼が家族を顧みずにオケばかりに気持ちを向けていたことの現れともとれ、「他のことが見えなくなる」と志帆に指摘された俊平と重なる部分も。
一方、瑠李にとってあおぞらホールでのフルート演奏会は、離婚してそれぞれ再婚した両親と家族3人でいられる特別な時間でした。そのためにフルートを頑張ったという言葉は、コンクールで客席に俊平の姿を見つけられず、心が折れて音楽をやめた響の過去をほうふつとさせました。
X(旧Twitter)では、「コンマスが切なすぎて泣いた。永年の満願成就してよかったね」「コンマス近藤さんの指揮、まさにアパッシオナートでした。奥様と娘さん実は見てくれてたと信じています」「コンマス妻&娘、結局どこかで見てるんでしょって思ったらガチで帰ってて泣いてしまった」「結局マジで観にこなかったのかコンマスの嫁と娘。クソすぎる」などのコメントが殺到。コンマス(コンサートマスターの略だけではなく、役名・近藤益男の略でもある)の名指揮への感動と妻娘を非難する声が入り乱れています。
第6話ラストでは、元マネージャーの鏑木(満島真之介)が俊平へのオファー連絡を受け、「絶対にドイツに連れて帰る」と意気込む姿も。いよいよ「さよならマエストロ」に向けて物語が進んでいくのでしょうか。練習場所を失いコンサートの予定もなく、晴見フィルの団員たちもバラバラになってしまう中、物語がどう展開していくのか注目です。
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この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。