西島秀俊さん、芦田愛菜さんが共演するドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系)。2月11日に放送された第5話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第5話のあらすじ
志帆(石田ゆり子)にプロポーズした相手が晴見フィルの団長・古谷(玉山鉄二)だと知り動揺する俊平(西島秀俊)。一方で、鈍感な俊平は瑠李(新木優子)からのアプローチに全く気付かず。しかし2人の仲を勘違いした響(芦田愛菜)は「同じ空気を吸いたくない」と言い家出してしまいます。
行く当てのない響の家出を知った大輝(宮沢氷魚)は、自分が楽器練習で使っている自宅の納屋に住まわせることに。そんな中、海(大西利空)もまた、俊平のミスで動画配信の顔出しをしてしまったことをきっかけに不満が爆発し家出。夏目家がバラバラになっていく中、響が大ファンの落語家・柳亭小痴楽(本人役)のライブが「うたカフェ」で開催されます。
響が高校時代に柳亭小痴楽のファンになったきっかけのイベントは、大輝が市役所で初めて採用された企画。響の人生の要素になっていることがうれしいと語る大輝は、ライブに響を招待します。そんな大輝に対し、自分の本当の思いを打ち明ける響。父との親子共演を夢見てバイオリンに人生をかけていた響は、5年前に会場に父の姿がなく心が折れてコンクールの決勝を棄権。自分が家族を壊してしまったと感じていました。
そんな会話をする2人を見守る俊平。響を迎えに来ていたのです。いまだ会話はないものの俊平とともに家へ帰る響。するとそこには海の姿も。さらに、子どもたちの家出を心配した志帆も家に戻り食事を作って待っていました。5年ぶりに家族4人で食卓を囲む中、またそうできたらと期待していた海は、思いあふれて涙を流すのでした。
夏目家の家族団らんに感涙
響が生きてきた過去の経験と葛藤を、ずっと傍で見てきた弟の海や大輝たち周囲の人物が寄り添って言葉にしていた第5話。ようやく響の仏頂面の理由や父と音楽への本心が理解でき、音楽を失い空っぽの響にとって柳亭小痴楽という“推し”の存在がどれほど大きいものだったかもしみじみ伝わってきました。
X(旧Twitter)では、「響はセミファイナルで自分の限界以上のものを出し切ったのでしょうね。一番尊敬する人に見てもらいたかったけど、その人はそこにいなかった。激しい落胆。逃げ出すしかなかった」「(大輝と話す)響ちゃんの笑顔を見つめている俊平さんの表情に胸が熱くなった」「ママが帰ってきて家族団らんに涙」「結局家族4人集まれてよかった。最後の海の涙にグッときた」などのコメントが寄せられています。
第5話ラストでは、俊平を師匠と仰ぐ女子高生・天音(當真あみ)が、晴見フィルをつぶそうと手を回す市長(淵上泰史)を父と呼ぶシーンも。2人の関係が物語にどう影響してくるのでしょうか。そんな中、第6話ではあおぞらホールの閉館が1カ月繰り上げになり、晴見フィルはゲリラ的にラストコンサートを開こうとひそかに準備を進めることに。夏目家の家族事情と晴見フィルの行く末から目が離せません。
『さよならマエストロ』あらすじバックナンバー
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。