All About ニュース編集部は2023年12月7日~2024年1月24日の期間、全国の10~70代の男女174人を対象に「横浜18区」についてのアンケートを実施。「老後を過ごしたいと思う区」ランキングの結果を紹介します(画像は筆者撮影)。
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同率2位:鶴見区
2位に選ばれたのは鶴見区でした。
川崎市に隣接する鶴見区は1927年の区制施行の際、神奈川区、中区、磯子区、保土ヶ谷区と同時に誕生しました。
2022年4月期に放送されたNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』の舞台の1つとなり、全国的にも知られるところとなりました。
沖縄出身者が多く集まりコミュニティを形成したことから、区内には「沖縄タウン」「リトル沖縄」と呼ばれるエリアがあります。また、ブラジルやペルーなど南米の外国人も多く暮らしている区でもあります。
沖縄や南米のような開放的でのんびりとした雰囲気の中で老後を過ごせるのは、18区の中で鶴見区だけかもしれませんね。
回答者からは「のんびりとした雰囲気のある街だからです」(埼玉県/40代女性)、「程よく便利そう」(大阪府/30代女性)、「東京に近いから」(茨城県/50代男性)という声が上がっています。
同率2位:都筑区
同率2位となったのは都筑区でした。
1994年に港北区と緑区の分割により誕生した都筑区。奈良時代から1939年まで、横浜の北西部一帯を「都筑郡」と呼んでいたことが区名の由来です。横浜市営地下鉄のブルーラインとグリーンラインの2路線が乗り入れていることから区内には8つの駅があり、特にセンター北駅やセンター南駅の周辺は商業施設が充実しています。
大東建託が発表した「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2023<神奈川県版>」では都筑区が5年連続1位となっていることから、住んでいる人々の満足度が高いことがうかがえます。
回答者からは「商業施設がたくさんあり買い物がしやすそう」(東京都/20代男性)、「いま住んでいて、自然が豊かで散歩がしやすく、商業施設も充実している」(神奈川県/20代女性)、「車を手放しても公共交通機関がたくさんあるから」(福岡県/20代女性)という声が上がっています。
第1位:神奈川区
1位となったのは、神奈川区でした。
神奈川区は1927年の区制施行の際、鶴見区、中区、礒子区、保土ヶ谷区と同時に誕生しました。同区は臨海部にある京浜工業地帯のイメージがありますが、内陸部は古くからの落ち着いた住宅街が広がっています。
JRをはじめ、東急東横線、京急本線、横浜市営地下鉄ブルーラインが乗り入れているので、横浜の中心部はもちろん、都心へのアクセスも抜群。車がなくても買い物などで不便を感じることはなさそうです。
区内に横浜市立市民病院があることも、老後を過ごす安心材料の一つになっているかもしれません。
回答者からは「適度に自然もあり、また横浜駅まで近く、そのような中でも病院・スーパーも多く、生活しやすいため」(東京都/50代男性)、「首都圏までの交通アクセスが便利だからです」(千葉県/30代女性)、「何不自由なく過ごせそうだからです」(兵庫県/20代女性)という声が上がっています。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の執筆者:田辺 紫 プロフィール
神奈川県在住コピーライター。2001年2月より総合情報サイト「All About」で横浜ガイドを務める。2009年4月、第3回かながわ検定 横浜ライセンス1級取得。「横浜ウォッチャー」として、ブログ、SNSを運営。