Q. 日本で最も寒い場所はどこ? 幻の記録も……
日本国内で観測史上最も低い気温として残る記録は、北海道・旭川市で1902年1月25日に観測したマイナス41.0℃です。この日は「日本最低気温の日」として制定されています。気象庁が観測した最低気温のデータを低い方から順に確認すると、富士山を除いて北海道が大多数を占めており、中でも上川地方など道内の北部に集中しています。
>世界で最も寒い場所は夏でも冷凍庫以下?
Q. 関東から近いのに意外に寒い県は?
北にある地域が寒いのは当然のように思えますが、意外に冷え込みが厳しい場所といえば長野県です。気象庁のアメダスがある菅平や野辺山は、年によっては全国で最も低い最低気温を記録することもあり、2023年1月26日には菅平でマイナス27.0℃を観測しました。それは長野県の地形にあります。長野県は飛騨山脈や木曽山脈など標高約3000メートル級の高い山々に囲まれているため、冬は寒気がたまりやすく、夏は熱気がこもりやすい内陸性の気候をしています。 1年の中で最も高い月の平均気温と、最も低い月の平均気温の差を「年較差」といいますが、長野では25.8℃もあります。
Q. 晴天の夜は冷え込むサイン?
上空に強い寒気が流れ込んで、かつ「放射冷却」という現象が強まるとき、特に冷え込みが厳しくなります。天気予報でも「あす朝は放射冷却が強まるため、冷え込むでしょう」などと耳にしませんか?穏やかな晴天の夜は、翌朝は布団から起き上がるのに覚悟が必要な冷え込みになると覚えておくのがおすすめです。