そこで今回は、「デコピン」を英語でどう表現するのか、またチーム名「ドジャース」について解説します。
「デコピン」は英語でなんて言う?
日本では罰ゲームなどの際に行われることが多い「デコピン」ですが、海外ではあまり行われていない模様。「デコピン」を意味する決まった英単語もないようです。そのため「デコピン」は、英単語を組み合わせて表現します。そもそも「デコピン」とは、指先で相手の額をはじくこと。「額」を意味する名詞「forehead」と「はじく」を意味する動詞「flick」を使い、「forehead flick」や「forehead flicking」などと表現することが多いようです。
ただ、「forehead flick」「forehead flicking」ともに辞書で検索してもあまりヒットしないため、海外ではなじみの薄い言葉と思われます。
「デコイ」ってなに? “もとの名前”とは?
大谷選手は、会見ではさらに「こっち(アメリカ)の人は発音的に難しいので、もとの名前がデコイというので、こちらの人に説明するときは、呼びやすいデコイと紹介しています」と、愛犬「デコピン」を現地で「デコイ」と紹介していることを明かしています。会見では「もとの名前」という発言があったため、「デコイ」はブリーダーが付けた名前ではないかと憶測がありました。
しかし、愛犬の犬種・コーイケルホンディエは、オランダで「あひるのおとり」として狩猟に使われていたことから「Duck Decoy(ダッグ デコイ)」という別名があり、この別名から「デコイ」を取ったのではと考えられます。
なお「デコイ(decoy)」は名詞で「(狩猟のための)おとり」を意味する英単語です。動詞として「おびき寄せる」「誘惑する」といった意味も表します。
チーム名「Dodgers」ってどういう意味?
「Dodgers」は「dodge」という英単語が由来になっています。一見見覚えのない単語かもしれませんが、発音を聞けば多くの人が聞きなじみがあるはず。実は小学生の頃みんな大好きだったであろう「ドッジボール」の「ドッジ」がこの単語に当たります。「dodge」の意味は「避ける」「かわす」。「ドッジボール」は“ボールに当たらないよう避けるゲーム”だからこの名前になったのですね。これに「ers」がついた「dodgers」は直訳すると「避ける人たち」「かわす人たち」となります。
昔ドジャースの前身チームの本拠地だったニューヨーク・ブルックリン地区は路面電車が多く、歩行者は路面電車を避けながら歩く必要があったそう。これによりブルックリンの人たちを「路面電車をよける人たち」の意味で「trolley dodgers」と言うようになったのが由来です。
山本由伸選手も入団が決まり、日本でもますます注目が集まりそうな「ロサンゼルス・ドジャース」。知っているとちょっと得するかもしれない豆知識、頭の片隅に入れてみてはいかがでしょうか。