「All About」ビジネスマナーガイドの美月あきこが、飲み会におけるお酒の正しい注ぎ方を解説します。
(今回の質問)
お酒の注ぎ方で気を付けないといけないことはありますか?
(回答)
お酒を注ぐことは、相手に敬意や気遣いを示すマナーの1つ。お酒の種類によって、注ぎ方や注意すべき点が異なります。ビール、ワイン、日本酒の注ぎ方について解説しましょう。
ビールは瓶や缶をグラスにつけないように
相手のグラスが空になったら、注ぐ前に「お注ぎしましょうか」と声をかけてください。瓶ビールの場合は、ラベルを上に向けて右手で瓶の下の方を持ち、左手で注ぎ口付近を支えるように持ちます。まずは相手のグラスに勢いよく注ぎ、全体の3割程度の量に泡を立てたら、ゆっくり注ぎましょう。缶ビールの場合は、グラスの3分の1まで勢いよく注いだら、泡が落ち着くのを待ってからゆっくり注ぎます。こちらも泡の比率は3割程度です。注ぐときは、瓶や缶を直接グラスにつけないように気を付けましょう。ワインは注いでもらう場合にも注意
ワインは、専門のソムリエが注いでくれますが、自分で相手のグラスに注ぐ場合は、ラベルが上になるように持って注ぎます。ワインは泡立てないように静かに注いでください。量はグラスの半分より少なめにしましょう。赤ワインの場合は、グラスの3分の1、白ワインの場合は、グラスの4分の1が目安。注いでもらう場合は、グラスを持ち上げたり触れないようにするのがマナーです。日本酒はお猪口の8分目まで
日本酒は、右手で徳利の真ん中ほどを持ち、左手を添えて注ぎます。量はお猪口の8分目程度が目安。お猪口をテーブルに置いたまま注ぐのはマナー違反ですので、相手がお猪口を持つまで待ってから注ぎます。熱燗の場合は、熱いのでこぼさないように注意しましょう。お酒の注ぎ方には、お酒の種類や場面によって異なるマナーがあります。お酒のマナーを心得ておくことで、自信をもって相手とのコミュニケーションを楽しむことができます。
この記事の筆者:美月 あきこ
17年間の国際線客室業務員経験をもとに人財育成トレーナーとして活躍。ベストセラーとなった「ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣」執筆。日本経済新聞、日本商工会議所などでマナー記事を連載。
17年間の国際線客室業務員経験をもとに人財育成トレーナーとして活躍。ベストセラーとなった「ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣」執筆。日本経済新聞、日本商工会議所などでマナー記事を連載。