「All About」デジタル・白物家電ガイドのコヤマタカヒロが回答します。
(今回の質問)
炊飯器の内ぶたは毎回洗わなければいけませんか?
(回答)
基本的には内釜と一緒に毎回洗いましょう。
■内ぶたは正しい炊飯に必要不可欠
炊飯器の内ぶたには、炊飯時に内釜内を密閉させて蒸気がこぼれないようにしたり、内釜内の温度や圧力を保ったりする役割があります。ご飯を炊飯するとき、炊飯器の中は100℃以上になり、おねばが溶け出した蒸気で充満されます。このときに内ぶたがないと、蒸気が必要以上に逃げてしまって、温度が下がり、おいしくご飯が炊けなくなったり、炊飯器内部が汚れてしまうことになります。
圧力炊飯器の場合は、内ぶたに圧力を調整する圧力弁や圧力ボールなどが配置されることもあり、内ぶたがないと圧力が正しくかけられなくなっています。このため、IH加熱方式の炊飯器では内ぶたを取り付けていないと外ぶたが閉まらない構造になっていることが多く、内ぶたを取り付けずに炊いてしまうというミスは少なくなっています。その分、内ぶたがしっかりと取り付けられているため、外れることを知らなかった、外して洗うのを忘れていた、という声もあるようです。
■「おいしく炊く」ためには毎回の洗浄を
結論からいえば、内ぶたは毎回洗う必要があります。IH炊飯器の場合、圧力弁や圧力ボール、蒸気孔など、炊飯に必要なさまざまな部品が付いています。ここに汚れがたまってしまって詰まったり、動かなくなると、おいしくご飯が炊けなくなるだけでなく非常に危険。毎回洗ってきれいにしておきましょう。また、ゴムパッキンなどは蒸気やおねばなどで汚れがつくこともあります。これらを残したまま次の炊飯をするのは衛生上の問題もありますし、新しく炊いたご飯にニオイが移ってしまうことも。
おいしく衛生的にご飯を炊くためには、内ぶたもしっかり洗いましょう。内釜を洗うときに、内ぶたを一緒に取り外して、洗う習慣をつけるのがおすすめです。
この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。