年末年始の旅行は「ツアー」「個別手配」どちらがおすすめ？ お得なのは？【専門家が解説】

新型コロナウイルスが5類に移行してから初めてとなる年末年始。旅行に行こうと考えている人も多いかもしれません。

そんな年末年始の旅行に関する疑問に、「All About」旅行ガイドの古屋江美子が回答します。
   
以下でくわしく解説します。

オフシーズンならツアーがお得。年末年始は逆転も

一般的に、往復航空券と宿がセットになったフリープランのパッケージツアーは、個人で航空券や宿を手配するよりお得なことが多いです。特にオフシーズンには驚くような格安プランが見つかることも。

ただ、年末年始となると話は別。ツアー価格も高騰するため、まったく同じ内容なら個人で手配するほうが割安になることも多いです。価格だけでなく、ホテルのグレードや食事の有無、飛行機の時間、キャンセル条件まで、細かくチェックするのがおすすめです。

なお、飛行機は予約の残席数に連動して運賃が変わり、直前になると高くなります。直前の予約であれば、価格が変わらないパッケージツアーのほうがお得なこともあります。

最近はダイナミックパッケージと呼ばれる、交通手段（飛行機・鉄道）とホテルを自由に組み合わせられる旅行商品も人気です。こちらは、空席・空室状況によって旅行代金が変動するので注意。早めの予約なら個別手配より安いことが多い一方、直前で残数が少なくなると価格が大きく上がることがあります。

個別手配やダイナミックパッケージでは、早めの予約が費用を抑えるポイントといえるでしょう。

ツアーのメリット・デメリット

価格以外のメリット・デメリットとしては以下のような点があります。
 
■メリット
・手配がラク
1つのサイトで交通手段も宿も手配できるのでラクです。レンタカーやアクティビティもまとめて手配できます。
 
・特典がつくことがある
現地のフリーパスやクーポンなどがついたり、人気テーマパークに早めに入れたりすることがあります。
 
■デメリット
・自由度が低い
ツアーによっては選べるホテルやプランが限定されています。
 
・キャンセル料が高くなる
国内ツアーのキャンセル料は20日前からかかります。一方、個別手配であればホテルなどは4日前までかからないことも。早めのキャンセルでも、個別手配に比べてキャンセル料が高くなりがちです。

個別手配のメリット・デメリット

価格以外のメリット・デメリットとしては以下のような点があります。
 
■メリット
・自由度が高い
行きは飛行機、帰りは新幹線といった旅程も組みやすく、複数都市の滞在も自由自在。時間や日数、ホテルのランクなどを自由に選んで旅をカスタマイズできます。
 
■デメリット
・手配が面倒
交通・宿・レンタカーなど個別に手配するのは面倒です。キャンセルの場合も、それぞれ個別に連絡する必要があります。

海外旅行の場合も同様

海外旅行も一般的にツアーのほうが安いことが多いのですが、年末年始はツアー価格も高騰するので、個人手配のほうが安くなることもあります。最近はLCCなどを使えば、個人でも価格を抑えることが可能。しかし、ツアーの場合、空港からホテルまでの送迎、ハワイならトロリー乗り放題といった特典があり、現地での利便性がアップすることもあります。旅慣れているかどうかなども考慮して、トータルで判断するのがおすすめです。