「Wi-Fi 6」と「Wi-Fi 5」は何が違う? 導入するメリットは? 【専門家が解説】

「Wi-Fi 5」「Wi-Fi 6」などの表記を見かけるものの、何が違うのか疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。「Wi-Fi 6」について、LAN/無線LANの専門家で「All About」ガイドの岡田庄司が解説します。

Wi-Fi 6を利用して5Gにつなぐことも可能

スマホでよく耳にする「5G」という規格もありますが、これは主にモバイル通信で利用される規格です。例えば、屋外でスマホを利用する際は、近隣の基地局とモバイル通信でつなぐことになり、このモバイル通信を支えるネットワークの1つが5Gの通信システムとなります。

Wi-Fiの一般的な利用方法は、家庭に引き込んだ光回線を無線LANルータで共有するといった使い方です。そのため、利用は家庭内に限られますが、光回線の利用料だけで済みます。

一方、手持ちのモバイルルータを基地局と5Gで接続し、モバイルルータから端末までをWi-Fi 6などのWi-Fiで接続する方法もあります。こちらは、工事が必要なく、すぐに利用できるのがメリットですが、5G対応のエリアが都市部に偏っているので、全国どこでも利用できるわけではありません。

また、実際に利用してみたこともありますが、5G対応の基地局近くといった環境に恵まれなければ、思った速度が出ず不安定と感じることもあります。

購入の際には規格名に要注意

無線LANの標準規格となるのは、「IEEE 802.11」です。規格に応じて末尾のアルファベットが変化し、Wi-Fiとの対応は、以下のようになります。
「Wi-Fi 5」「Wi-Fi6」の仕様
「Wi-Fi 5」「Wi-Fi 6」の仕様(画像:編集部作成)
端末を購入するときや無線LANルータを購入するときは、規格名をよく確認して購入しましょう。
   
この記事の筆者:岡田 庄司

ライター歴は20年以上。パソコン通信時代からネットワークに興味を持ち、LANや無線LANが一般に普及する前からLANの話題を追いかけ続けている。著作はすでに40冊を超え、テクニカルライターとしても活動している。
 
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