<目次>
・「かしこまりました」の意味
・「かしこまりました」と「承知しました」の違い・使い分け
・「かしこまりました」はビジネスメールでも使える?
・【例文付き】「かしこまりました」の正しい使い方
・「かしこまりました」の類語・言い換え表現
・ビジネスシーンにおける「わかりました」の伝え方
・取引先に対する「わかりました」
・「かしこまりました」の英語表現
・まとめ
「かしこまりました」の意味
「かしこまりました」は正しい敬語?
「かしこまりました」は漢字で「畏まりました」
「かしこまりました」と「承知しました」の違い・使い分け
「かしこまりました」は「承知しました」より丁寧な表現になります。依頼や命令などを承諾するときに適している表現です。「謹んでお受けいたします」という意味合いが含まれているため「承知しました」より、ややへりくだった敬語です。飲食店やホテルなど接客の際にお客さまに対してもよく使われます。
「承知しました」は相手の話をしっかり聞き、理解して、その内容を承るということを表現する場合に適しています。
関連記事:「承知しました」の意味とは? 「了解しました」との違いや正しい使い分け、例文を解説
「かしこまりました」はビジネスメールでも使える?
相手の話を理解したときや、相手から依頼を受けた時などに「承知しました」と同様にビジネスメールでも使えます。
【例文付き】「かしこまりました」の正しい使い方
【例文】
A「こちらの資料を明日の会議までに準備していただけますか」
B「かしこまりました。早急に準備いたします」
「かしこまりました」の類語・言い換え表現
「了解しました」
「了解」という言葉は目上の人が目下の人に使う言葉です。「了解しました」「了解いたしました」は丁寧な言葉にみえますが、目上の人や、取引先の方には使わないようにしましょう。同僚や後輩、部下には使用しても問題はありません。
関連記事:「了解しました」は上司に使えない? 正しい敬語や「承知しました」との違い、ビジネスシーンでの使い方
「承知しました」
上司や取引先の人、目上の方からの依頼や要求を聞き入れるときに使うことができます。相手の依頼に対して事情を理解して「引き受けました」「わかりました」と伝えたい場合に使用しましょう。
「承りました」
「承る」は「受ける、きく、引き受ける」の謙譲語で、相手の言葉を謹んで聞くという意味です。
「わかりました」
「わかりました」は汎用性の高い言葉なので、ビジネスの場でも使っている人も多いかもしれません。「わかりました」は「わかる」に、丁寧語の「ます」をつけた丁寧語です。丁寧語なので社内の人や同僚にも使える表現です。ただし、繰り返し使うと少し幼い印象を与える場合があります。丁寧語ではありますが、目上の人や社外の人に対して使うときは注意が必要です。
ビジネスシーンにおける「わかりました」の伝え方
上司・先輩・目上の人に対する「わかりました」
「わかる」という動詞に丁寧語の「ます」をつけた表現で、上司や目上の人、お客さまにも使える表現です。「承知しました」「かしこまりました」が堅いと感じる状況のときは「わかりました」を使うことも可能です。しかし人によっては失礼に感じる場合もあります。役職の高い方や取引先の人には使わない方が良いでしょう。
【例文】
A「来週の定例会議の会議室の予約、お願いしてもいいですか?」
B「わかりました、すぐに対応します」
部下・後輩・目下の人に対する「わかりました」
同僚や部下、後輩に対しては「わかりました」や「了解しました」を使っても問題はありません。
【例文】
A「明日の会議の資料をお送りします。ご確認お願いいたします」
B「わかりました。確認しておきます」
取引先に対する「わかりました」
「わかりました」は「わかる」という動詞に丁寧語の「ます」を組み合わせた丁寧語ですが、相手への敬意は表しません。相手に失礼な印象を与えないためにも取引先の方に対しては「承知しました」「かしこまりました」「承りました」という表現を使うと良いでしょう。
「かしこまりました」の英語表現
・Absolutely./Definitely.(かしこまりました)
・Sure./Sure thing.(もちろん)
・I agree with you.(あなたに賛成です)
・I understand.(了解いたしました)
「Sounds good」と「All right」は、友人や同僚などとの会話で「了解です」「いいね」という場面で使います。
「かしこまりました」というニュアンスはありません。
まとめ
「かしこまりました」「承知しました」はどちらも丁寧な表現で、ビジネスシーンで使うことができます。「かしこまりました」は相手を敬う気持ちがより伝わります。ビジネスシーンで、しっかり話を聞いて理解して承るという場面では「承知しました」を用いると良いでしょう。時と場合によって使い分けられるようにしておきましょう。