All About ニュース編集部は、2023年9月11~14日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、石川県金沢市在住・34歳女性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:34歳女性在住:石川県金沢市
同居人数:両親、姉、兄、妹、自分
世帯年収:姉400万円、兄300万円、自分200万円
実家の間取り:1軒家3LDK
職業:物流関係
生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:2万円交際費:5000円
毎月のお小遣い:5万円
毎月の貯金額:1万円
貯金総額:30万円
総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、34歳以下女性の1カ月の平均消費支出は16万3767円です。そのうち、住居費の平均は3万8400円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた12万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
「35歳くらい」に実家を出たいと答えた回答者。恋愛や結婚願望は「どちらともいえない」といい、「いい人がいれば結婚したいが、今のところ出会いがない感じがするから」と話しました。
「自分も家族も生きていくために一緒に生活をしなければならない」
現在、実家暮らしを選んでいるのは「収入が少なく、家を出てしたいことがまだ見つからないから」と回答。「実家暮らしが好きではない」という回答者。しかし、「自分も家族も生きていくために一緒に生活をしなければならないと思います。今はこのまま家族を見放すわけにはいかないので実家暮らしを継続します」と告白しました。
経済的な理由から、現在も実家暮らしを選択していることと、今後も特別変えるつもりはないことを述べています。
「自分が収入を増やさないと生きていけない」
一方、実家暮らしでは人間関係について特に苦労しているようです。「家族内でケンカや言い争いがあると家の中の空気が悪くなります」と語りました。「家族内でうまく場を明るくできる人がいれば少し楽なのですが、火に油を注ぐような言葉を言って余計に悪くなります。悪くなる原因の人が頑固で融通がきかず、動きません。家族みんなで協力してやりくりした方がいいのになかなかうまくいきません」と続け、共同生活ならではの弊害を語りました。
また、実家暮らしをする上でお金に関する悩みについても「お金の使い方にいろいろ口を出すと協力しなくなり、このまま生活できるか不安になります。家にもう少しお金を入れた方がいいけど、自分のためのお金もある程度必要でもっと自分が収入を増やさないと生きていけないと思います」と回答。
実家暮らしでは、必ずしも自分以外の人とのコミュニケーションが必要ですが、そういった人間関係とお金に関する問題が特に苦労であると感じているようです。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。