All About ニュース編集部では、子どもを持つ全国の保護者を対象とした思春期に関するアンケートを実施。子どもの思春期・反抗期がやってきたと感じたときのことを聞きました。いつどんなきっかけで子どもの変化に気づいたのでしょうか? 集まったコメントの中から抜粋してご紹介します。
早すぎない? 「ああ、思春期が来たなあ」と感じた瞬間
思春期(反抗期)の訪れについて聞いたところ、小中学生の頃という回答が多くが集まりました。
意外に早い? それともわが家も同じ? 回答した保護者の具体的なエピソードをご紹介します。
「小学2年生の頃、学校から帰ってくると様子が変なことが増え、息子に聞いてみると『特に理由はないがイライラする』という返事が返ってきて、思春期がきたかなと感じました(40歳男性/愛知県)」
「娘が小学3年生くらいのとき、部屋が散らかっていたので注意すると『うるさい、ババア』と言われたのが、暴言の日々のはじまりでした。中学生くらいからだと思っていましたが、こんなにはやく驚きました(31歳女性/宮城県)」
「小学校3年生になり、異性の親とお風呂に入りたがらなくなりました。もともと3年生からはお風呂は別々にしようと夫婦で話して決めていたので、こちらからも誘うのをやめました(47歳女性/東京都)」
>思春期に多い「言動」アンケート結果は?
約4割が「小学校高学年」からと回答!
「『ママ大好き!』だった息子が、高学年になった頃から急に距離を置くようになりました。手をつないだり頭をなでたりもさせてくれなくなり、あきらかにスキンシップが減りました(44歳女性/神奈川県)」
「はじまったのは小学4年生頃。中学受験の影響もあったかもしれませんが、6年生になる頃がピークで、常にイライラしている状態でした(43歳女性/東京都)」
「娘が12歳の時に自分の顔立ちに関して質問をしてきたときです。憧れのアイドルの顔と比較したようで、声をひそめて私にだけ話してきました。私は『あなたの顔が好きだ』ということを伝えました(37歳女性/静岡県)」
「それまでの休日は好んで一緒に外出していたのに、小学生高学年の頃、嫌がって自分の楽しみを優先するようになってからです。親からは自立していくのだなと成長を感じつつも寂しさもありました(69歳男性/神奈川県)」
分かりやすい!? 寂しくもうれしくもある中高生らしい成長
「中学生になって少し経った頃、皿洗いをさせようと声をかけた時、小さい声で『ウザ』と言っているのが聞こえました。怒りよりも寂しさと悲しさが先に立ち、聞こえないフリをしました(49歳女性/東京都)」
「今までは帰宅すると学校のことをいろいろ話してくれてたのに、中学生になったある日、急に全く話してくれなくなって動揺しました(51歳女性/群馬県)」
「息子が中学校1年の夏ごろ、それまでは風呂からあがるときに裸で出て来たのに、ある時から急にやらなくなり、思春期だなあと(65歳男性/千葉県)」
「子どもから『最近、お父さんのことがムカつくんだけど、特に何かされたわけでもないんのに何だろう?』と相談され、『それ! 思春期だ!』と母娘で大笑いしました(43歳女性/東京都)」
「長男が夜遅い時間までスマホを触っていたので、『彼女でもできたの?』と軽く声をかけたところ、顔を真っ赤にして部屋に走っていったとき(41歳男性/大阪府)」
未就学児のいわゆる「イヤイヤ期」も反抗期と捉えた保護者が多かったことや、反抗期としては軽かったという人、中には反抗期らしいことはなかったというコメントもありました。親子関係や子どもの性質などによって、実にさまざまな思春期・反抗期。いつ来てもいいように心の準備をしておきたいですね。
「比較的遅い時期、高校生になる頃に、急に反抗的な態度を取ることが増えた息子。反抗期がついに来たと思うと同時に、微笑ましくもありました。あと数年、大学進学とともに家を出ていく予定になっていたので、反抗ですらも息子との貴重な時間だと思い、過ごしていました(46歳女性/神奈川県)」
思春期も反抗期も、もちろん子育て期も、いつかは終わりがくるもの。必要以上に身構えずに、ポジティブに受け止めることができたら理想的かもしれませんね。
>思春期アンケート結果をもっと見る
この記事の筆者:古田 綾子
雑誌・Webメディアの編集者を経てフリーランスライター。2児の母。子どもの受験をきっかけに教育分野に注力。自らの経験に基づいた保護者視点で、教育界の生の声やリアルな体験談などを取材・執筆。