10万円や100万円はともかく、1000万円を貯めるとなると簡単なことではありません。貯められた人は、どのような目標を立て、実行したのか気になりますよね。出産・育児で働けなくなる時を見越して貯めているという女性もいるようです。
1000万円を貯めるために、具体的に何をして、何をやめたのか。All About ニュース編集部が実施したアンケート調査から、36歳女性のケースを紹介します。
回答者のプロフィール
回答者本人:36歳女性
家族構成:既婚(子どもあり)
居住地:宮城県
職種:塾講師(パート・アルバイト)
現在の年収:96万円
現在の貯蓄額:900万円
30代で貯金1000万円ある人の割合は?
ちなみに30代で貯金が1000万円ある人は、どのくらいの割合いるのでしょうか。金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、株式などを含めた金融資産保有額で、1000万円以上1500万円未満の人の割合は、全体では1人暮らしの人で7.3%、2人世帯以上で10.8%でした。
年代別で見ると、30代は1人暮らしの人で6.8%、2人世帯以上で8.7%となっています。
<出典>
・「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」(金融広報中央委員会)
・「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」(金融広報中央委員会)
結婚したら正社員を辞めることを目標に
貯金を始めた際の目標について「独身時代に仕事が忙しかったので、結婚までに1000万円貯めて、結婚したら正社員を辞めることを目標にひたすら貯めていました。給料やボーナスを貯金することはもちろん、銀行に勤めていたので投資で少しでも増やすことも目標にして投資の勉強もしていました」と語る女性。5~7年ほどで1000万円を貯めたそうです。
お金のかからない生活をしていた
1000万円貯めるために「やめたこと」を聞くと「もともとお金のかかる旅行などの趣味もなく、日常的にお金のかからない生活をしていたので、やめたことは特にありません」とのこと。
「会社の飲み会が頻繁にあり、お金を使うのはその時ぐらいだったのですが、飲み会も仕事の一部と捉えていたので行くのをやめることもしませんでした。特に何もやめなくても、給料が良かったので1000万円は貯まりました」と答えてくれました。
普段の生活で、必要以上に大きい出費をしない
1000万円を貯めるために具体的に行ったことを聞くと「積立投資はしましたが、給料やボーナスを貯金するだけで1000万円貯まりました。特に何もしていませんでしたが、独身だったので貯まったのだと思います」と語る女性。
「また、今の夫と結婚前に5年間同棲をしていて、家賃や生活費が折半だったので、1人暮らしよりもお金がかからなかったのかもしれません。車も彼が所有していて維持費なども払ってくれていたのも、お金が貯まる要因だったと思います」とのことです。
1000万円達成! その後は……
貯まった1000万円の使い道について伺うと「結婚して仕事を辞めました。すぐに妊娠して5年間は専業主婦として子育てをしました。貯めたお金は、学資保険に一括払い込みをして返戻率を上げるために使いました。もともと貯金してあったお金で払ったので、今の給料から積み立てをする必要もないので良かったと思います。専業主婦の5年間はほぼ収入が無かったので、出来るだけ貯金を減らさないように生活していましたが、1000万円あるので心の余裕はありました」と、学資保険などに一部使ったとのことです。
おすすめの節約術は「とにかく日常的にお金を使わない」
おすすめの節約術を聞くと「貯金中は節約は特にしなかったのですが、とにかく日常的にお金を使わないのが1番でした。外食や旅行は控えて、休みの日は本を読むなどして過ごしていました。本は大量に持っていましたが、基本的には中古本を購入しました。図書館にも通っていたので、趣味に使うお金はほとんどかかっていなかったと思います。仕事がある日のランチは、安い社食で済ませていました」と話してくれました。
※回答者のコメントは原文ママです
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。