10万円や100万円はともかく、1000万円を貯めるとなると簡単なことではありません。貯められた人は、どのような目標を立て、実行したのか気になりますよね。貯めるモチベーションを下げない方法を知りたい人も多いでしょう。
1000万円を貯めるために、具体的に何をして、何をやめたのか。All About ニュース編集部が実施したアンケート調査から、32歳女性のケースを紹介します。
回答者のプロフィール
回答者本人:32歳女性
家族構成:既婚(子どもなし)
居住地:東京都
職種:無職
現在の年収:300万円
現在の貯蓄額:1400万円
30代で貯金1000万円以上ある人の割合は?
ちなみに30代で貯金が1000万円以上ある人は、どのくらいの割合いるのでしょうか。金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、株式などを含めた金融資産保有額で、1000万円以上1500万円未満の人の割合は、全体では1人暮らしの人で7.3%、2人世帯以上で10.8%でした。
年代別で見ると、30代は1人暮らしの人で6.8%、2人世帯以上で8.7%となっています。
<出典>
・「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」(金融広報中央委員会)
・「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」(金融広報中央委員会)
口座からは必要な金額だけ。入金の確認もしない
貯金を始めた際の目標について「貯金は常に続けること。毎月定期預金で一定額を先取り貯金し、生活費などを引いて余った金額も貯金。口座からは必要な金額のみを下ろし、細かく振り分けることはしない。臨時収入はなかったものとして貯金し、見てしまって使いたくならないよう、入金の確認もしない」と語る女性。8~10年ほどで1000万円を貯めたそうです。
何を買うか考えることはやめた
1000万円貯めるために「やめたこと」を聞くと「ボーナスなどが入ったときに何を買うか考えることはやめ、大きな買い物の必要が生じたときに、その都度買う。収入が入ったから、何か買うという考え方をやめる」とのこと。
「その代わり、必要と感じる物はきちんと買いつつ、貯金を確保する。貯金通帳はこまめに記帳するとモチベーションが下がるので、こまめな記帳はやめ、ある程度まとめて記帳する」と答えてくれました。
普段の生活で、必要以上に大きい出費をしない
1000万円を貯めるために具体的に行ったことを聞くと「一定額を先取り貯金しながら、普通に生活する。普段の生活で、必要以上に大きい金額の出費をしないようにする。収入の増減にかかわらず、生活にかける金額をある程度一定に保つようにする」と語る女性。
「ボーナスや臨時収入は、そのまま口座に残し、突発的な支出の必要性があるとき以外は取り崩さないようにする。ただし、本当に必要な場合には躊躇(ちゅうちょ)なく遣えるようにしておく。そのために定期預金口座以外に、普段は遣わないが、出し入れがすぐにできる口座を持っておく」とのことです。
1000万円達成! その後は……
すでに1400万円の貯金がありますが「特に変わらない。1000万の貯金では将来の備えには全然足りないので、貯金やそのための生活は継続する。ただし、一定の貯金があるので、最近家庭都合で退職したが、当座の生活にも不安はない。貯金できるときに可能な限り貯金することで状況の変化にも対応できるように、備えていきたい」と、このまま貯蓄を続けていくそうです。
おすすめの節約術は「ボーナスや臨時収入を考えない」
おすすめの節約術を聞くと「ボーナスや臨時収入をないものとして考えると、最初からあてにしなくなるので、自然とある金額の中での生活になると思う。予算を決めると、逆に予算いっぱいいっぱい遣いそうになるので、予算は決めずに、日々の生活の中で必要な分だけの支出になるようにすると、支出も自(おの)ずと減ると思う」と話してくれました。
※回答者のコメントは原文ママです
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。