37歳アルバイト女性、年収160万円、父親と兄と実家暮らし。「いずれくる相続などの問題」に悩み……

All About ニュース編集部は、現在実家暮らしをしている人を対象に、毎月の生活費や貯金額に関するアンケート調査を実施。本記事では石川県小松市在住・37歳女性のエピソードを紹介します。

石川県小松市在住・37歳女性のエピソード
石川県小松市在住・37歳女性のエピソード
現在実家暮らしをしている人は、どのような経緯でその選択をしたのでしょうか。経済的な事情、自身の健康状態、家族の介護など、あらゆる事情が考えられます。また、元から実家から出る必要がないと感じている人もいれば、1人暮らしを経て実家生活へ戻る人も。

All About ニュース編集部は、2023年9月11~14日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。

今回は、石川県小松市在住・37歳女性のエピソードを紹介します。
 

回答者のプロフィール&実家の状況

回答者本人:37歳女性
在住:石川県小松市
同居人数:両親、兄、自分
世帯年収:父親1800万円、兄400万円、自分160万円
実家の間取り:1軒家7LDK
職業:パート、アルバイト
 

生活費や貯金額は?         

実家に入れている生活費:0円
交際費:2万円
毎月のお小遣い:2000円
毎月の貯金額:1万円
貯金総額:10万円

総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、35〜59歳女性の1カ月の平均消費支出は16万4749円です。そのうち、住居費の平均は2万5360円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた14万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。

実家を出る予定の有無を聞くと「特に出る理由がない」と回答。また、恋愛や結婚願望については「どちらともいえない」と答え、「相手がいればしたいが、積極的には探していない」と話しました。

「一人暮らしする理由もないし、金銭的にも余裕がない」

現在、実家暮らしを選んでいる理由を聞くと「元々一人暮らしだったが、病気療養が必要だったため実家に帰った」と告白。

「そのまま実家から通える仕事に転職したので、ずっと実家に暮らしている。改めて一人暮らしする理由もないし、金銭的にも余裕がないのでしばらくする予定はない」と語り、自身の健康的な面と経済的な面の2つから実家暮らしを選択していると明かしました。

「いずれくる相続などの問題について知識がない」

一方、実家暮らしで苦労していることについては「特に困ることはない。休日に家族の手伝いや雑用引き受けることが多いが、住まわせてもらえているので当然のことをしているだけ」と回答。

その一方で「強いて言えば、予定を事前に伝えたり突発的な用事や誘いを受けにくい。一声かけてから受けるのが面倒くさい」と共同生活ならではの苦労を打ち明けました。

また、実家暮らしをする上でお金に関する悩みについては「いずれくる相続などの問題について知識がないので、スムーズな手続きの仕方、トラブルなく進める方法が分からず困る」と告白。

実家暮らしの現状にはおおむね満足している様子の回答者。実家での生活は健康面、金銭面の両方にポジティブに影響しているよう。しかし、将来的な不安は残っているとも感じているようです。

※回答者のコメントは原文ママです

この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。
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