社会人の中には、1人暮らしを選択する人もいれば、あらゆる事情から実家暮らしを選択する人もいます。経済的な不安や家族の介護など、多くの理由が考えられます。また、1人暮らしを選択する理由が特に見当たらないという人も。
All About ニュース編集部は、2023年7月18～27日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、石川県金沢市在住・47歳女性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール＆実家の状況
回答者本人：47歳女性在住：石川県金沢市
同居人数：親2人、自分
世帯年収：父親450万円、自分300万円
実家の間取り：1軒家6LDK
生活費や貯金額は？
実家に入れている生活費：5万円交際費：1万円
毎月のお小遣い：5万円
毎月の貯金額：5万円
貯金総額：500万円
総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編（2021年）」によると、35〜59歳女性の1カ月の平均消費支出は16万4749円です。そのうち、住居費の平均は2万5360円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた14万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
回答者に、実家を出る予定の有無を聞くと、現時点では「どちらともいえない」とし、「1人暮らしを迷っている」とのこと。さらに、恋愛や結婚願望についても同様に「どちらともいえない」と答え、「今が楽すぎる」と話しました。
家事が折半、帰宅時には夕食も……実家暮らしは「天国」
1人暮らしを選択しない理由は「家を出るタイミングを見失いました」とのこと。「家事など折半のため楽過ぎます。遅く帰宅しても夜ご飯が支度されているのは、天国でしかありませんね」など、1人暮らしでは得られないメリットも語ってくれました。また「高齢になって来た両親も心配なので、このまま実家で暮らそうかなと思います」と親と暮らす意義についても言及しました。
共同生活には干渉が付きもの……生活リズムを合わせる必要性も
一方、実家暮らしでの苦労については「共同生活となると少しの干渉はあります。『昨日遅かったね』など我慢出来る範囲での干渉はあります」と述べています。さらに、「お風呂、手洗いは共同なのでいつも好きな時間に好きなだけ入ることは難しいです。生活リズムも合わせる必要はあります」と、実家暮らしの弊害を語りました。
実家暮らしは人と共同生活をするため、マイナスな一面も往々にしてあると感じているようです。
とはいえ、実家暮らしをする上でお金に関する悩みについては「ありません」と明かしました。「実家にいるならばもっとお金を渡したいとは思います。特に要求されることはありませんが」と、今後の気持ちについても回答しました。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者：鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。
