貯金1000万円貯めた人は、どのような目標を立て、実行していったのでしょうか。All About ニュース編集部が実施したアンケート調査から、33歳会社員男性のケースを紹介します。
回答者のプロフィール
回答者本人:33歳男性
家族構成:独身(子どもなし)
居住地:埼玉県
職種:営業
現在の年収:600万円
現在の貯蓄額:1200万円
30代で貯金1000万円以上ある人の割合は?
ちなみに30代で貯金が1000万円以上ある人は、どのくらいの割合いるのでしょうか。金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、株式などを含めた金融資産保有額で、1000万円以上1500万円未満の人の割合は、全体では1人暮らしの人で7.3%、2人世帯以上で10.8%でした。
年代別で見ると、30代は1人暮らしの人で6.8%、2人世帯以上で8.7%となっています。
<出典>
・「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」(金融広報中央委員会)
・「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」(金融広報中央委員会)
毎月5万円の貯金から開始
こちらの男性は「1000万円を貯めるためには、10年以内に毎月8万円を貯める必要がある」と試算。しかし現実的には、収入や支出の状況によって8万円を貯金することが難しい月もあると判断したそうです。
そこで現実的な目標を立てました。「まず現在の収入と支出を把握し、毎月いくら貯めることができるのかを算出しました。その結果、毎月5万円なら貯められると判断。次に5万円を貯めるための方法を考えました。家計をしっかりと管理し、不要な支出を削減することで5万円を貯めることができると判断しました」(男性)。
貯金のほか、投資を活用することで貯蓄を効率的に増やすことも意識したそうです。結果的に10年で1000万円を貯めることに成功しています。「目標を達成できたことは、とてもうれしかったです」と話しています。
無駄な買い物はやめた
1000万円貯めるために「やめたこと」を聞くと、「無駄な買い物」と回答。もともとは欲しいと思ったものはすぐに買ってしまう性格でしたが、1000万円を貯めるためには無駄な買い物をやめることが大切だと気が付いたそうです。
家計簿を付け、自身のお金の使い方を把握。その結果、無駄な買い物がかなり多いことに気が付き、やめることができたのだそうです。貯金を始めたのは20代前半の頃からですので、随分としっかりされていますね。
家計簿を付け、固定費は削減、キャッシュレス決済を活用
目標に向けてまず具体的に行ったのは、先ほどもあった通り「家計簿を付けること」。「収支を把握することは、貯蓄を成功させるために最も重要なことです。収支を把握することで自分のお金の使い方を客観的に把握できます」としています。
男性は固定費を削減することで、毎月の支出を大幅に抑えています。ポイントカードやキャッシュレス決済も活用し、ポイ活もしているとのこと。さらに食費や外食費を削減することで、毎月の支出を大きく抑えています。「無駄遣いをなくすことで、無駄な出費を抑えることができます。投資を活用することで貯蓄を効率的に増やすことができます」と語っていました。
1000万円達成! その後は……
男性は1000万円を貯めた現在、老後資金の準備のためにiDeCoやNISAを活用して資産形成を進めています。資産運用の知識を身に付けるために書籍を購入したり、セミナーに参加したり非常に勉強熱心です。
おすすめの節約術は「大きな支出部分を減らすこと」
おすすめの節約術を聞くと「食費や外食費は毎月の支出の大きな割合を占めるものです。私の場合は食費や外食費を削減することで、大きな節約効果がありました」と話してくれました。