取引さえもしていないユーザーをブロックする理由は何でしょうか。「All About」ネットオークション・フリマアプリガイドの川崎さちえが解説していきます。
(今回の質問)
メルカリの商品にコメントをしたら即ブロックされました。理由は何でしょうか?
(回答)
ブロックをすると、商品の購入、コメント、いいね!、ブロックしたユーザーのフォローができなくなります。出品者は、これ以上のコメントや購入をされたくなかったのだと思われます。
以下で詳しく解説していきましょう!
ブロックされるとできなくなること
メルカリでブロックされたユーザーは、相手に対して以下のことができなくなります。
商品の購入、コメント、いいね!、フォローの4つです。ブロックされた理由として有力なのは、これ以上コメントをしてほしくない、購入をしてほしくないからだと思われます。
これ以上コメントしてほしくない理由
ではなぜ、これ以上コメントをしてほしくないと思うのでしょうか。■失礼に値する金額で値下げ交渉をした
出品者がこれ以上コメントしてほしくないと思うのは、極端な金額での値下げ交渉です。出品者は送料や販売手数料支払うので、大幅に値段を下げると売上金が少なくなってしまいます。コメントしたユーザーがそのような事情を考えていないことに、不快な気分になっている可能性があります。
出品者がプロフィールや商品ページで「値下げ不可」と書いているにもかかわらず値下げ交渉をした場合も、ブロックされることがあります。
■タメ口だった
まれに出品者に対してタメ口でコメントを書くユーザーがいますが、出品者の中には「失礼だ」と感じる人もいます。メルカリで取引をする相手は友達ではないですし、初めてコメントでやりとりする他人です。言葉遣いがきちんとできないと、取引自体も不安に感じてしまいます。
商品を購入してほしくないと思った理由
コメント内容というよりは、ユーザーの評価やプロフィール、出品物を見てブロックをした可能性も考えられます。■評価が悪くて取引に不安があった
コメントをしたユーザーがどんな人なのか、出品者も気になることでしょう。指標の1つが評価なので、出品者もコメントをしたユーザーの評価をチェックします。マイナス評価が多いと、取引に不安を感じるものです。ブロックをして購入できないようにした可能性があります。
■転売されると思った
コメントをしたユーザーの出品物が、購入しようとする商品と同じ種類のものだったら、出品者は「転売されるのでは」と不安に思うこともあります。自分の商品を「仕入れ」と考えてしまい、もうけさせたくない気持ちも湧くので、ブロックして購入を阻止することもあるのです。
出品者は、商品を購入した本人がその商品を使ってくれるのだと考えます。それなのに売るのか……となれば、取引をしないためにブロックしたくなる気持ちも理解できます。
ユーザーが商品にコメントをするのは自由ですが、出品者が上記のような理由で不安に感じると、ブロックされることもあります。この点は出品者主導になってしまうのですが、ブロックされないようにコメントの仕方には注意しましょう。
この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。