メルカリで「取引しないほうが良い」ユーザーはどう判断する? 見極めるポイントは?【メルカリのプロが解説】

メルカリでトラブルが起きそうなユーザーはどう判断すれば良いのでしょうか。「All About」ネットオークション・フリマアプリガイドの川崎さちえが解説していきます。

https://imgcp.aacdn.jp/img-a/1200/800/aa_news/article/2023/08/25/64e82ed1567f4.jpg
メルカリで「取引しないほうが良い」ユーザーはどう判断すべき?
メルカリに商品を出品する、あるいは購入する場合、取引がスムーズに進むのかどうかは心配事の1つではないでしょうか。トラブルが起きそうなユーザーとは、できる限り取引をしたくないものです。メルカリで避けたいユーザーを見分けるポイントを「All About」ネットオークション・フリマアプリガイドの川崎さちえが解説していきます。
 

(今回の質問)
メルカリで「取引しない方が良いユーザー」はどう判断すれば良いですか?

 

(回答)
相手の評価やプロフィール、商品へのコメント、出品物を確認すると相手がどんなユーザーなのかが見えてきます。その上で取引をするかどうかを決めていきましょう。

相手が出品者なのか、購入者なのかで判断材料が異なります。以下で詳しく解説していきます。
 

相手が出品者の場合の見極めポイント

自分が購入者の立場になったとき、出品者の以下について確認をしましょう。
 

1. マイナス評価がある場合、その内容をチェック
メルカリで購入したい商品が見つかったら、必ず出品者の評価を確認しましょう。その際に大切なのは、マイナス評価の有無とその内容を見ることです。マイナス評価が付いているということは、過去に別のユーザーとトラブルが起きたということ。

商品説明にないダメージがあった、発送が遅すぎるなどの記載がある場合は注意しましょう。ただし中にはマイナス評価が付いたのが随分前のことで、最近の取引はプラスの評価ばかりというケースもあります。その場合はそれほど心配はないかもしれません。

2. プロフィールにややこしいマイルールがないか
出品者によっては、特別なマイルールを作っている人もいます。「即購入禁止」や「値下げ不可」はそれほど珍しくはないですが、「いいね! 禁止」というユーザーもいます。また「3N」といってノークレーム(NC)、ノーリターン(NR)、ノーキャンセル(NC)と書いている出品者もいますが、実はメルカリでは禁止行為となっています。

ややこしいルールを設定したり、禁止行為をしたりする出品者とは取引をしない方が良いといえるでしょう。

3. コメントへの対応は丁寧か
商品へのコメントも、出品者がどんな人なのかを垣間る場所です。過去に出品していた商品を確認し、質問や値下げ依頼に対して、ぶっきらぼうに答えているならばまだ良いのですが、ユーザーと言い争いをしているようならば問題です。商品を購入して、万が一不都合があって出品者に連絡をしても、けんかになってしまうかもしれません。購入した後のこともしっかりと考えたいですね。

4. 自身で撮影した商品写真を掲載しているか
メルカリでは実物を撮影した写真の掲載が必須となっています。もし転載画像のみならば、禁止行為に触れてルール違反となります。しかしメルカリを見ているとWebサイト上から切り取った画像のみを掲載している商品も多々あります。このような商品の購入はおすすめできません。

理由としては、商品が手元にない、実物を見せられない理由がある(偽物など)と思われるからです。出品者が他にどんな商品を出しているのかを確認して、もし転載画像ばかりであれば、取引は避けた方が良いでしょう。

5. 商品の説明文を記載をしているか
まれにですが、商品説明を記載していない出品者もいます。この状態で購入しようと思うユーザーはほぼいないとは思うのですが、写真だけでは商品について分からないことが多すぎるため、購入避けるべきでしょう。

相手が購入者の場合の見極めポイント

次は出品者から見た、取引をしない方が良い購入者を見極めるポイントです。確認すべき内容は主に以下の2つです。

ただしメルカリは仕組み上、すぐに購入ができてしまうので、出品者が事前に購入者を見極めることは難しいといえます。あくまで、できればくらいのつもりで捉えていただければと思います。

1. マイナス評価がある場合、その内容
マイナス評価の有無やその内容は、相手が購入者の場合でもできれば確認をしておきたいところです。自分が出品者の立場であれば、支払いが遅かったり、自分勝手なクレームを言ったりしていないかなどをチェックすると良いでしょう。

なお、すぐに購入されてしまった場合には事前に確認ができません。もし購入者のことを知りたいならば、プロフィールや商品説明文に「コメントをしてから購入してください」と記載して、すぐに購入できないようにしておく必要があります。

2. 転売をしているユーザーではないか
出品者にとって自分が売った商品が転売されるのは、とても腹が立つ行為でしょう。しかも自分が販売した価格よりも高額で転売されたら、本当にムカムカするものです。もし転売をする人ならば、出品物を見ると分かることもあります。購入商品と似たような商品を出品していたら、転売目的でメルカリを利用している可能性があります。

購入者の中には、メルカリで購入をして他のフリマアプリで転売をしているユーザーもいます。転売目的だとバレると売ってもらえなくなるからです。そのため「楽天ラクマ」や「PayPayフリマ」など、他のフリマアプリで売っていることもあります。これに関しては、それぞれのフリマアプリで商品を検索すると見つかるかもしれませんが、ユーザー名が同じであるなど分かりやすい場合を除き、確認できる可能性は非常に低いともいえます。

なお、万が一転売の疑いがあるユーザーだと分かったら、その購入者をブロックすれば取引をせずにすみます。

メルカリの取引では、トラブルは絶対に避けたいもの。今回紹介したポイントを押さえながら、ユーザーを見極めることも必要になりそうです。
 

この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。  


 
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    静岡の名所をぐるり。東海道新幹線と在来線で巡る、「富士山」絶景ビュースポットの旅

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『グラディエーターII』が「理想的な続編」になった5つのポイントを解説。一方で批判の声も上がる理由

  • アラサーが考える恋愛とお金

    「友人はマイホーム。私は家賃8万円の狭い1K」仕事でも“板挟み”、友達の幸せを喜べないアラサーの闇

  • AIに負けない子の育て方

    「お得校」の中身に変化! 入り口偏差値と大学合格実績を比べるのはもう古い【最新中学受験事情】