今、SNS上ではそんなパンに斬新なアイデアを吹き込み続けるブレッドアーティストのRanさん(@konel_bread)が大きな注目を集めている。つい先日もパレット型のパンにジャムの絵の具を乗せてお絵かきする動画が話題に。
Ranさんにパン作りを始めたキッカケや、アイデアの生み出し方、自身の考案した「イラストパン」について話を聞いた。
妊娠をキッカケにパン作りがスタート
――パン作りはいつ頃からされていますか? パン作りを始めたキッカケをお教えください。
Ranさん(以下、Ran):パン作りは13年前くらいから始めました。子どもを妊娠中、自身の体重管理のためにベーグルを手作りするようになったのがパン作りのキッカケです。
――アイデアはどうやって生まれているのですか?
Ran:いつもパンのことばかりを考えているので、ふと目の前にあるモノがパンに見えることがよくあります。そんなとき、これが本当にパンだったらどうなるんだろう? と、イメージを膨らませていきます。そしてパンになった姿が明確にイメージできたら、実際にパンを製作します。
柄が出てくる「イラストパン」は作り方を教わることができる!
――イラストパンは、講習を受けると自身の教室で教えることもできるのですね。Ran:イラストパンの作り方の指導を始めたのは、「作り方を教えてほしい!」という声が多くあったからです。イラストパンは、出来上がったパンを切る瞬間や食べる楽しみももちろんあるのですが、それを作る工程にもたくさんの楽しさがあります。普通のパンを作るのとは少し違い、工作のような要素があるので、パンが完成したときの達成感がとても大きいです。
――イラストパンで苦労する点はありますか。
Ran:苦労するのはレシピ作りです。イラストパンは最終的にパンが完成し、切って断面を確認するまではどんな絵になっているのか明確には分からないので、1つのレシピを完成させるまでに同じデザインで何度も焼きながら微調整を重ねていきます。そのため多くの時間を要します。
――イラストパンが広まった理由は何でしょう。
Ran:Instagramの影響が大きいと思います。イラストパンを知って興味を持ってくれた方が、私のレシピ本を見て作ってみたりパン教室に来てくださったりと、少しずつ広がっていきました。
2023年5月には、「筋肉くまパンのTシャツ」を販売するなど、パン作り以外の活動にも精力的なRanさん。現在は、店舗プロデュースを1つの目標としているそうだ。心がわくわくすることが原動力というRanさんの今後をこれからも追い続けたい。
取材協力:Ranさん
X(旧Twitter):@konel_bread
Instagram:@konel_bread