「婚活」の落とし穴 第4回

「初デートでクーポン利用ってケチすぎません?」34歳女性が婚活で“クーポン男”にキレたワケ

初デートでクーポンやポイントを使う男性がケチ認定され、「デートで気を抜いている!?」とキレる女性は少なくありません。婚活のプロとしては「結婚するなら断然堅実派。クーポン男は大歓迎!」。34歳婚活女性のエピソードやお声がけしたアドバイスをお届けします。

「婚活」がうまくいく人、いかない人の決定的な違いとは……? 成婚率80%を誇る「辛口アドバイザー」植草美幸が、婚活カウンセリングを通して出会った女性たちの成功例、もしくは失敗例を交えながら、婚活の壁を乗り越えるヒントを紹介します。
 

CASE.1 | 初デートで「割引クーポン」利用はアリ? ナシ?

レストランをクーポン利用でお得に予約するのはアリでしょうか?

「デートを割り勘にするかどうか?」など、デートのお金問題はたびたびSNSを騒がせる話題です。ひと昔前はデート代は男性が払う風潮でしたが、すでに時代は変わっていて、若い世代ほど割り勘派が増えています。
 

ちなみに婚活でも、初めて顔合わせをするお見合いのお茶代は男性が出しますが、初デートからは年収や年齢差によってバランスを見て当人同士で割合を決めることが多く、同世代や同程度の収入であれば、割り勘が主流となっています。
 

「初デートで割引クーポンを使うのはアリ?」なのでしょうか。
 

現場を見ていると、初デートでクーポンやポイントを使う男性がケチ認定され、「デートで気を抜いている、大切にされていない気がする」と言って立腹する女性は少なくありません。先日も「彼、デートのレストランで割引クーポンを使っていたんですよ! ケチじゃないですか?」と愚痴をこぼしてきた34歳の婚活女性がいました。
 

話を聞いてみると、相手の男性が「次のデート、ここを予約してみました!」と言って、店名や所在地が記載された予約完了画面を送ってきたのだそう。その画面をよく見ると、「1万4000円のコース料理が、クーポン利用で9800円に割引!」「乾杯用のスパークリングワイン無料!」と記載されていて「ケチくさい」と感じてしまった、とのこと。さあ、皆さんはどう思いますか?
 

結婚するなら断然堅実派。クーポン男は大歓迎!

筆者がその女性にどうお声がけしたかというと、「あなたは、浪費癖がある男性と、きっちり貯蓄がある堅実な男性、どちらが理想の結婚相手だと思う?」と問いかけました。結婚するなら、「堅実な男性がいい」「裏表のない性格の人がいい」とおっしゃる女性は多いのに、デートでは自分にたくさんお金を使ってほしい、割引を使うなんケチくさくてイヤ、と言うのは理にかなっていません。
 

同僚との飲み会や女子会なら「支払いは少しでも安くしたい、おトクにおいしくいただけたらうれしい!」と思うはず。女友達が幹事や予約をしてくれて「4000円割引だから行こうよ」と言ってくれたら、ほとんどの女性が「ラッキー、ありがとう!」と感じるのではないでしょうか? それなのに、デートに限ってケチ認定してしまうのは完全なダブルスタンダードです。
 

割引クーポンやポイントを上手に使うのは生活の知恵です。無駄な浪費に走ることなく賢くお金を使える人は、持続可能な家計を守れる堅実なパートナーになれそうだと、婚活相手として高く評価したいもの。
 

もちろん、「クーポンの使える店しか行かない!」という人は極端すぎますし、割り勘と言って自分だけたっぷりポイントを得ていたり、本当はクーポンを使っているのに割引前の価格で割り勘をしたり……という人がいたら、良い印象を持てないのは当然です。倹約は美徳ですが行き過ぎると窮屈になりますし、生活に潤いがなくなります。
 

締めるところは締める、使うところは使う、というのは婚活でも結婚生活でも同じ。そのお金の価値観がマッチするかどうか、婚活デートで見極めていきましょう。
 

被害妄想でご縁を捨てるより、クーポンデートをリード!

婚活中の一部の女性たちは、娘のように大事にされることがデートの目的になってしまい、「そちらが私の思う通りにしてくれていないのに、なんで私が優しくしなくちゃいけないの?」と悪態をついたり、「ひどいデートをされて、恥をかかされた!」とプライドを傷つけられたと感じてしまいます。
 

自分を大切にしてくれる指標として、相手により多くのお金を払わせたい……と思っていて、高いメニューをおごらせたり、高いコース料理を望んだりする人も。でも、「デート代をケチるなんて、私の優先順位が低いからでしょ!」という考えは、ただの被害妄想なのです。
 

若くしてハイクラスな男性ほどお金のリテラシーが高く、無駄遣いせずにポイ活をしたり、コツコツ投資に回したりというのが当たり前になっていることも。逆に、交際したばかりで結婚が決まっているわけでもないのに、女性がおごられる気満々で「ごちそうさまで~す」と言っていると、遊び慣れている、清らかさに欠けるのでは……と勘繰られてしまうこともある時代です。
 

むしろ、女性が自ら貯金や家計管理をしっかりしていることを伝えて、デート代を程よく抑えるように気遣ったり、ポチ袋に数千円を入れて割り勘を申し出たり、「このクーポンメニューどう? 予約してもらってもいいかしら」と提案する方がずっとトク。「この子、ちゃんとしているな」と好印象を残せば、より良いご縁がつかめるはずですよ。

植草美幸プロフィール
結婚相談所マリーミー代表。恋愛・婚活アドバイザー。ラジオやWEBメディアも含め、年間約2000件の恋愛・結婚相談を有し、自身が代表を務める相談所では年間成婚率80%を達成するなど業界異例の成果を誇る。「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ)をはじめテレビ出演多数。著書に『ドキュメント「婚活」サバイバル』(青春出版社)、『結婚の技術』(中央公論新社)など。
 
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