豚骨100%のスープに香味野菜風味のタレ……ラー博に「ミラノとんこつ」が戻ってきた!

新横浜ラーメン博物館の「あの銘店をもう一度“銘店シリーズ”」第17弾として、イタリア・ミラノ「カーザ ルカ -CASA LUCA-」が6月6~26日まで出店。「ミラノとんこつ」が進化し、復活します。

新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)は2024年に迎える30周年に向けて、2022年7月1日から「あの銘店をもう一度」プロジェクトをスタート。過去に出店したことのある約40店舗の銘店が2年間かけてリレー形式でラー博に出店します。

2023年6月6~26日の「あの銘店をもう一度“銘店シリーズ”」第17弾は、イタリア・ミラノ「カーザ ルカ -CASA LUCA-」が出店。逆輸入ラーメン第3弾として提供した「ミラノとんこつ」が進化してカムバックします(画像は全て提供)。

 

イタリア・ミラノ「カーザ ルカ -CASA LUCA-」とは

ミラノとんこつの豪華版「キングとんこつラーメン」(2014年撮影)
ミラノとんこつの豪華版「キングとんこつラーメン」(2014年撮影)

イタリア・ミラノ「カーザ ルカ -CASA LUCA-」は、2015年5月29日~2017年1月9日の間、逆輸入ラーメン第3弾としてラー博に出店しました。

2015年出店時のCASA LUCA外観
2015年出店時のCASA LUCA外観

店主は、ミラノ生まれのルカ・カタルファモさん。世界各国で料理の修業をしていたころ、ニューヨーク「一風堂」でラーメンと出会い衝撃を受けたそう。その後、ロンドンのうどん店でダシの勉強をし、ラーメン店を開業することを決意。

ニューヨーク修業時代のルカさん
ニューヨーク修業時代のルカさん

日本で1カ月間、毎日3食以上のラーメンを食べ続け、自分が作りたいラーメンのイメージを固め、2013年9月、ミラノに「CASA RAMEN(カーザ ラーメン)」をオープンしたという、異色の経歴の持ち主です。

「CASA RAMEN」はパスタを知り尽くしたイタリア人に受け入れられ、口コミだけで人気店となりました。

地元客で賑わうCASA RAMEN本店(2014年撮影)
地元客でにぎわうCASA RAMEN本店(2014年撮影)

ラー博出店後は、メディアや講師の仕事に引っ張りだこで、今やイタリアを代表するラーメン店主として広く知られています。現在は、本店を含めミラノ内で3店舗を運営しています。

※ミラノ本店は「CASA RAMEN」の屋号ですが、日本では「CASA LUCA」の屋号で運営
 

進化した「ミラノとんこつラーメン」がやってくる!

ミラノとんこつの豪華版「キングとんこつラーメン」(2014年撮影)
ミラノとんこつの豪華版「キングとんこつラーメン」(2014年撮影)

ルカさんが作るラーメンは、日本のとんこつラーメンをベースにイタリア料理の技法が反映されている、いわば「ミラノとんこつラーメン」です。

20時間かけて作り上げるスープ
20時間かけて作り上げるスープ

スープは、豚骨100%で20時間かけて作り上げています。タレは2種類のしょうゆに和だしを加え、香味野菜をオリーブオイルでグリルしたものを漬け込みます。臭みがなくクリーミーな味わい。

ミラノ本店の製麺風景(2014年撮影)
ミラノ本店の製麺風景(2014年撮影)

麺は、パスタ用デュラムセモリナ粉とイタリアパンに使用される小麦粉をブレンド。程良いモチモチ感と歯切れの良さが特徴の中細ストレート麺です。

パンチェッタ製法を取り入れたチャーシュー(2014年撮影)
パンチェッタ製法を取り入れたチャーシュー(2014年撮影)

チャーシューは豚バラ肉にイタリア産岩塩を擦り込み、グリルしたものを真空低温調理で柔らかくしっとりと仕上げています。パンチェッタの製法を取り入れ、豚のうま味を引き出しているのがルカさんならでは。

約8年ぶりの凱旋(がいせん)出店にあたり、ルカさんは次のようにコメントしています。

ルカ・カタルファモさん(2014年撮影)
ルカ・カタルファモさん(2014年撮影)

「今回の企画はとてもうれしいニュースです。ラー博出店時はまだまだラーメンの技術や知識が足りませんでした。あれから8年が経ち、私もいろいろな経験を積みました。『ミラノとんこつ』もアップグレードしたものをお出ししますし、今回だけのスペシャルラーメンも考えております。日本のみなさまにお会いできるのを楽しみにしております!」

ルカさんは今回の出店期間中、日本に滞在し、厨房に立つ予定とのこと。進化した「ミラノとんこつラーメン」、食べるのが楽しみです。


>次ページ:もう1つの注目メニューは……

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