All About編集部では、現在とは状況が異なる過去のボーナス支給状況について調査してみました。今回は、リーマンショックから約5年、東日本大震災から約2年がたった「10年前(2013年)」の平均支給額を振り返ります。
コロナ禍がようやく落ち着いてきた2023年現在と近い境遇にあった10年前のボーナス額は、いくらだったのでしょうか。当時の出来事と一緒に振り返っていきましょう。
2013年の出来事(国内)
まずは、2013年にあった国内外の出来事を振り返ってみましょう。
現在の経済状況や世界との関係性にも影響した、「アベノミクス」が本格始動したのが2013年です。「金融緩和」「財政出動」「成長戦略」の、「三本の矢」を好材料と捉えた市場では、円安・株高が進み景気回復ムードに。
7月に開催された第23回参議院選挙では、自民党が現制度下で最多とされる65議席を獲得して圧勝。衆参両院の多数派が異なる「ねじれ」の解消に至りました。当時の安倍晋三首相は政権基盤の強化を図り、前述した「アベノミクス」や特定秘密保護法の制定など、保守色が強い政策を推し進めています。
東京五輪開催が決定したのも、2013年です。同年9月にアルゼンチンで開催されたIOC総会で、同じく開催地候補だったスペインのマドリードやトルコのイスタンブールを破り、1964年以来56年ぶりに夏季五輪・パラ五輪の招致に成功しました。
2013年の出来事(世界)
世界の動きでは、アメリカの国家安全保障局が秘密裏に個人の通信情報を収集していたことを、CIAの元職員エドワード・スノーデンが暴露。イスラム武装勢力がアルジェリア南東部イナメナスの天然ガス関連施設を襲撃し、10人の日本人も犠牲となった痛ましい事件も発生しています。