あの業界、職種の人はどのくらいの給与をもらっているのでしょうか。All About編集部が実施したアンケート調査から、30代女性のリアルなお金事情を紹介します。
回答者のプロフィール
今回答えてくれたのは、神奈川県在住の31歳女性。家族構成は既婚で子どもなし。IT企業の正社員で、ソフトウエアエンジニアとして働いているそうです。業務内容は「法人顧客からの依頼に応じて、Webアプリケーションやシステムの開発、運用、保守を行っています」とのことです。
年収450万円。IT企業勤務、31歳女性のリアルな給与明細
現在の年収は450万円。給与の内訳を聞いたところ、基本給が14万4800円、残業代が約4万9900円、その他手当が10万1000円で、支給額の合計は約29万5700円。控除額は健康保険料や厚生年金保険料、雇用保険料などの社会保険料と所得税、住民税などを合わせて約6万4000円なので、手取りの給与は月に約23万1700円でした。
女性は現在の給与に「満足していない」そうです。
「社風がゆるいという長所もあるのであまり文句も言えないのですが、他の企業に比べて基本給がかなり安く、資格手当なども減らす方針が出てきています。20代のうちは他社とそこまで差が出ないのですが、30代になると他社との差を目の当たりにして残念な気持ちになります。最新スキルへの柔軟性もそこまで高くなく、若手を中心に人材流出することが年々増えており、今後を考えても責任ばかりが重くなる一方であまり給与の伸びは期待できないかなと思います」と話していました。
現在の業務で不満な点は「既存の大手顧客からの受注業務に依存しており、『エンジニアの求めているスキルアップや給与に向けて、柔軟に仕事を受注して育てる』のが困難なことです。また同じ理由から、既存大手顧客の窓口になっているマネージャーやプロジェクトリーダー陣から若手に裁量権が渡される割合も少なく、多忙なマネージャー陣+ずっと上流にかかわれない若手のようなアンバランスな構図が放置されている現状があります」とのことでした。