進化する「韓国の高速道路サービスエリア」 おいしくないとうわさの食べ物、不衛生なトイレが大変貌

韓国の高速道路のサービスエリアって一体どんな感じ? 韓国旅行によく行く方でも、SAを利用する機会はなかなかないもの。そこで今回は韓国のSA事情を紹介しよう。

長距離運転のオアシス、サービスエリア(以下、SA)、パーキングエリア(以下、PA)。近づくたびに胸が躍る。ああ、やっと休める。

特にSAの場合、どんな飲食店があるだろう。どんな土産物屋があるだろうとワクワクもする。高速道路を利用する長時間の旅は、SAがあるからかなうのだと言っても過言ではないと思う。

今回は、普通の韓国旅行では利用する機会のあまりない韓国のSAをご紹介しよう。
 

大変貌を遂げたSA

韓国高速道路のサービスエリア事情

韓国でSAは休憩所(ヒュゲソ)という。1970年代、韓国で一番最初のSA、京釜(キョンブ)高速道路の秋風嶺(チュプンニョン)休憩所ができて以降、韓国道路公社や高速道路管理公団、関連企業が運営しながら、少しずつ数が増えていったが、管理状態は悪く、飲み物は年中ぬるいし、トイレは不衛生といった具合で、高速道路の休憩所の評判は決まって悪かった。

それが、1995年には休憩所事業が民営化されたことで状況は少し改善される。さらに、2000年代に入り、高速道路網が飛躍的に広がったことで休憩所の数も増え、2002年のサッカーワールドカップ・日韓大会が休憩所の施設と衛生状況の向上を後押しした。

おいしくないことで知られていた休憩所の食べ物も、休憩所同士の競争が始まると、人気のあるフランチャイズ店を参入させたり、フードコートのメニューを工夫したりと、特色ある休憩所が誕生するようになった。
 

韓国ならではの休憩所定番メニュー

フードコートの様子。休憩所の規模により広さもさまざま。コロナ禍以降、注文は多くの店舗でタッチパネル式のセルフ清算スタイルが導入された。
フードコートの様子。休憩所の規模により広さもさまざま。コロナ禍以降、注文は多くの店舗でタッチパネル式のセルフ精算スタイルが導入された

休憩所で食べ物を販売しているのは、大きく分けると4コーナーある。メインは建物内の一番広い部分を占めるフードコート、次に、屋外に屋台形式で並ぶスナック系、手軽に食べられる食べ物を販売するブース、屋内・屋外をまたいで小規模な店舗を構えるフランチャイズのコーヒー店やドーナツ店、そしてコンビニだ。
 
フードコートの一番人気はやっぱりラーメン。
フードコートの一番人気はやっぱりラーメン

フードコートの定番メニューはキムチチゲ、うどん、ラーメン、とんかつ、キンパなど。筆者は必ずキムチチゲを食べるのだが、休憩所ごとにその味もさまざまで、 手作り豆腐を使用している所や、地域特産の玉ねぎを使用するなど素材にこだわる休憩所もあり、おいしいキムチチゲがあるSAに巡り合うとうれしいものだ。
 
ソーセージと餅が交互に串刺しになったソトックソトック。休憩所の人気の軽食。
ソーセージと餅が交互に串刺しになったソトックソトック。休憩所で人気の軽食

屋台形式で並ぶスナック系の食べ物を販売するブースでは、ソトックソトックという、ソーセージとトック(餅)を交互に串刺しにしたものや、ホットドッグ、カムジャボールというじゃがいもを丸めてボール状に揚げたものが人気で、どの休憩所にも必ずある人気メニューだ。

ソトックソトックやホットドッグは棒状だし、カムジャボールは、紙製の器に入っていて、つまようじで刺して食べるスタイルなので、あまり手を汚さずにサクッと食べられる。子どもたちに人気があるのはもちろん、休憩所でゆっくり食事をする時間のないドライバーたちにもウケのいいメニューだ。
 
韓国のテレビでも紹介された忠州ミニりんごクリームパン
韓国のテレビでも紹介された忠州ミニりんごクリームパン


最近では、地方の有名パン屋やコロッケ店が出店するケースもあり、たまたま寄った休憩所で思いがけず有名店の味に出会えたりするようにもなったから進化したものだ。

ちなみに筆者は忠州(チュンジュ)休憩所で食べたミニりんごクリームパンの味が忘れられず、またあの休憩所に寄る機会はないものか、高速道路を使うたびにチェックしているのである……。
 

>次ページ:韓国のサービスエリアのトイレ事情

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