通学カバンは軽い、子どもの服装は意外とカジュアル! 教育大国・韓国の「ランドセル・入学式事情」

新生活が始まる春。まもなく入学式を控える新1年生。日本ではランドセルで登校するのが主流だけれど、韓国ではどんなカバンを使っているのだろうか。教育大国・韓国の入学準備ってどんな感じなの? お隣の国の入学にまつわるお話です。

子どもはわりとカジュアルライクな服装

日本では入学式のためだけの特別な準備をする人がほとんどだろう。
 
入学式の子どもの服装も、韓国と日本では異なる

まず入学式用のきちんとしたそれなりの洋服が必要だ。ショッピングモールや百貨店に行くと、子ども向け、保護者向けそれぞれの入学式用セレモニースーツ売り場が必ずと言っていいほどある。フォーマルにびしっときめて出かけるのが当たり前。美容院でヘアセットして出席する親子もいる。
 
そんな日本からすると意外かもしれないが、韓国では入学式のためのスーツ売り場は時期になっても登場しない。

普段とは違うよそ行きのおしゃれをして出席するが、必ずしも入学式のために皆がわざわざ新調するわけではない。子どもたちも実はさりげなくブランドものを着ていたりするのだが、日本のように紺色のスーツだったり、ダーク系で統一していたり、といったことはなく、わりとカジュアルな感じである。

特別かしこまったスーツを着る子どもはあまりいない。だから日本人が見るとそのラフさに驚くかもしれない。むしろお母さんたちだけきれいめな感じで、子どもはそれでいいの!? というぐらいに……。 入学式のためにかける費用や時間は、韓国より日本の家庭の方が負担が大きいように思われる。
 

日本よりもラフな入学式

日本の入学式は基本的に厳かに行われるが、韓国では学校ごとにさまざまなスタイルがある。

新1年生ということで風船で飾り付けをした華やかな空間の中でパーティーのようににぎやかな雰囲気を醸し出して行う学校もある。やや堅めの雰囲気で行われるケースが一般的ではあるが、いずれにしても、日本ほど厳粛な雰囲気ではない。
 
さて、冒頭でも述べたが、韓国の入学式は毎年3月に入ってすぐ行われる。この時期はまだ肌寒いため、入学写真はコート姿で写っていることもしばしば。満面の笑みでニコッと笑う子どもたちの元気な姿が校門や運動場で見られるのは日本と同じ。ピンク色が背景に来る入学写真は撮れないけれど……。

>次ページ:シンプルでラク? 韓国と日本は「入学準備」も異なる

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