新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)は2024年に迎える30周年に向けて、2022年7月1日から「あの銘店をもう一度」プロジェクトをスタート。過去に出店したことのある約40店舗の銘店が2年間かけリレー形式でラー博に出店します。
2023年3月14日から4月3日の「あの銘店をもう一度“銘店シリーズ”」第13弾は、博多「元祖 名島亭」が出店。引退された創業者・城戸修さんが常駐される予定とのことです(画像はすべて提供)。
味噌汁のような愛されるラーメンを目指して開業
博多「元祖 名島亭」の創業は1987年。長浜の銘店で修業した創業者の城戸修さんが、毎日食べても飽きない、味噌汁のような愛されるラーメンを目指して開業しました。
お店の場所は、なんと、博多の中心地から8kmも離れた住宅街! そのような立地にも関わらず、地元のみならず県外からも多くの人が訪れました(現在は開業時の本店は閉店)。
2008年4月に放送されたFBS福岡放送『九州ラーメン総選挙2008』では、地元の支持を得て見事1位に輝くなど、地元密着を信条としながらも、その実力は県内外のラーメン通をも唸らせています。
ラー博に出店したのは2015年2月18日~2017年2月26日の2年間。当時本店以外に支店はなく、初の2軒目出店でした。
継ぎ足され続ける秘伝の"築炉釜出し"スープ
名島亭のラーメンのおいしさの決め手は、創業時より継ぎ足され続ける秘伝の"築炉釜出し"スープ。試行錯誤の末にたどり着いたのが、スープ釜を空にせず、減った分のスープを継ぎ足す「呼び戻し」でした。
築炉釜は火力が強く、良いスープがとれる反面、わずか10分でも目を離すと風味が失われてしまうほど、取り扱いが難しいとのこと。まるで生き物のように刻一刻と状態を変えていくスープを相手に、丁寧にアクを取り、豚骨(豚頭、げんこつ)のうま味をギュッと閉じこめ、2日以上かけて丹念に炊き上げて、ようやく完成します。
豚骨の旨みをあますところなく抽出したスープは、熟成されたコクと旨みがありながら、まろやかであっさりとしているのが特徴です。
具材はチャーシュー、ネギ、キクラゲとシンプルですが、スープとの相性は抜群!
麺は博多・長浜地区特有のコシの強い極細ストレート麺(番手28/自家製麺)を使用。歯切れが良く、シコシコとした食感が楽しめます。替え玉必至。2杯目は紅ショウガなどの薬味を投入して味変をお楽しみください。
ラー博出店期間は「大将」城戸さんが常駐予定
「大将」と呼ばれ、常連客やスタッフから愛されている城戸修さん。現在は引退されましたが、ラー博出店の期間中は常駐されるとのこと。ぜひ笑顔いっぱいの大将に会いにラー博へ!
「あの銘店をもう一度」情報
期間:2022年7月1日~約2年間(銘店シリーズ各店約3週間/94年組シリーズ各店約3か月)
場所:新横浜ラーメン博物館
期間中出店数:約40店舗(現店舗除く)
第12弾:飛騨高山「やよいそば」2月21日~3月13日
“94年組”第2弾:環七「野方ホープ1994」3月2日~7月17日
第13弾:博多「元祖 名島亭」3月14日~4月3日
第14弾:函館「マメさん」4月4日~4月24日
第15弾:「支那そばや」4月25日~5月15日
URL:https://www.raumen.co.jp/
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