メルカリで取引をする際、ユーザーは事前に相手の評価を確認することがあります。出品者も、できれば評価が高い購入希望者から買ってほしいと思うのですが、中には取引が不安になるようなユーザーもいます。「この人には買ってほしくないな」と思うユーザーがいた場合、出品者に手だてはあるのでしょうか。
「マイナス評価」がある人と取引したくない理由
購入希望者の評価が悪いと、出品者は取引をしたくないと思ってしまうもの。では、そもそもなぜそう思うのでしょう。
■クレームを受けるかもしれない
過去の取引で付いたマイナス評価のコメントを見たとき、例えば「クレームが多かった」などの内容が書かれていたら、出品者は「取引がスムーズに進まないのでは」と少し身構えてしまいます。
商品に対して過剰に期待をしてしまうことが原因の1つではありますが、自分が思っていたものと少しでも違うと出品者にクレームをしてくる人だと、出品者としても対応に苦慮してしまいます。もしかしたら返品や返金になるかもしれません。出品者としては手間や時間をかけたくないので、クレーム関連で評価が悪いユーザーとの取引は避けたいと思ってしまうのです。
■受取評価が遅いかもしれない
購入者がマイナス評価を受ける理由の1つが、受取評価が遅くなってしまうことです。うっかり忘れてしまうこともあるかもしれませんが、中には不快に思う出品者もいます。
購入者からの受取評価がないと出品者は購入者を評価できず、取引が完了しません。ということは、売上金がなかなか入ってこないのです。もし出品者が売上金を使おうと思っていたならば、予定がずれてしまいます。受取評価関連でマイナス評価を受けている購入者は、出品者から歓迎されないことも少なくありません。
対策は「即購入禁止」
では、取引をちゅうちょしてしまうユーザーから購入されないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。
まずは「即購入禁止」にすること。つまり「コメントしてから購入してください」といった意思を示すもので、メルカリユーザーの中には、プロフィールや商品の紹介文に「即購入禁止」であることを明記して、購入前にコメントを必須にしている人がいます。
あくまで個人のマイルールなので破ってもペナルティがあるわけではありませんが、このやり方にすれば、出品者が購入者を事前に確認できるので、もし取引に不安を感じるならば、購入を拒否することも可能です。
それでも買われてしまったら……
「即購入禁止」は、メルカリの公式ルールではないので、ユーザーが必ず守らなければならないわけではありません。そのため出品者にコメントをしないで購入するユーザーもいます。メルカリのルールとしては、1番最初に購入手続きをした人と取引をすることになっているので、仮に相手の評価が悪くても取引を進めることになります。これに関しては、防ぎようがないというのが、正直なところです。
「ブロック」すれば購入されない
「即購入禁止」にして、購入希望者がコメントをしてくれたならば、「ブロック」することで購入を防ぐこともできます。ブロックすれば相手からの購入だけではなく、コメントや「いいね!」を付けること、フォローされることを制限できます。
ブロックしたことは相手には通知されませんが、ブロックされた側は知らずに購入しようとしても購入ができない状況に陥ります。その際、おそらくブロックされた相手は驚くでしょうけれど、取引をしない相手ならば評価にも影響を与えないので、出品者としては安心かもしれません。
安全に取引をするためには?
先ほども紹介したように、「即購入禁止」のやり方は、メルカリの公式ルールではありません。全てのユーザーが守ってくれるとは限りませんので、購入される可能性もあります。商品到着後にクレームが来そうな「できれば買ってほしくない」ユーザーに「即購入されるかもしれない」可能性も考え、出品者が事前に対策を取っておくと安心でしょう。
■商品説明で注意を促す
まず、クレームを避けるには、商品説明に「中古なので、ご理解の上購入をお願いします」など、「中古品」を強調するのが良いでしょう。メルカリでは「返品不可」「ノークレーム (NC)」「ノーリターン (NR)」「ノーキャンセル (NC)」「3N (略語)」など、商品に問題があっても返品に応じないことを記載するのは禁止行為になっています。そのため、「中古品なので購入側も気を付けてくださいね」という部分を強調することで、商品に対する期待を少しでも少なくした方が良い場合もあります。
受取評価に関しては、購入者からの受取評価や事務局への問い合わせがない場合、発送通知をした9日後の13時以降に、自動で取引が完了する仕組みです。また、以下の条件を両方満たしたときに表示される取引画面の専用フォームを利用して、事務局へ取引完了を依頼することもできます。
・発送通知をした8日後の13時以降
・購入者の最後の取引メッセージから3日後の13時以降
事務局で取引を完了した場合、双方の評価および評価コメントはできません。また、自動で取引が完了するのを待てないならば、事務局に連絡をしてしまいましょう。
メルカリの取引は平等性もあるので、購入を拒むには少し手間がかかってしまうことがあります。出品者が自分の身を守りたい気持ちも理解できます。しかし、あまり厳しく制限するのではなく、取引を前提に考えながら出品者ができる対策を取っていくのが良いのでは、と筆者は考えます。
【おすすめ記事】
・メルカリで「値下げはできますか?」と聞いても返事がない。出品者はなぜ返事をしないのか?
・メルカリで「いいね!」が多数付くのに「洋服」が売れないのはなぜ? 原因と対処法を解説
・メルカリで発送が遅い出品者に「早く送って!」と催促してもいい? 日数の目安は?
・メルカリで購入時にやってはいけないNG行為4選! 初心者じゃなくても注意
・「メルカリ」の「専用出品」や「転売」を“中の人”はどう思ってる? 単刀直入に見解を聞いてみた