M世代の韓国エンタメウォッチャー・K-POPゆりこと、K-POPファンのZ世代編集者が韓国のアイドル事情や気になったニュースについてゆるっと本音で語る【K-POPゆりこの沼る韓国エンタメトーク】。韓国エンタメ初心者からベテランまで、これを読めば韓国エンタメに“沼る”こと間違いなし!
#9のテーマは「K-POPアーティストの日本語曲」について。原曲の認知度や人気があればあるほど「なぜリリースするの?」という疑問も。その背景にある日本市場への「戦略」、そして日本のファンならではの「楽しみ方」とは?
【前回の記事(#8)はこちら】
TWICEのミサモが新曲『Bouquet』を発表! →素朴な疑問が湧いてきた
K-POPゆりこ(以下、ゆりこ):年が明けてかなり時間が空いてしまいましたが、2023年も引き続きこのK-POP連載、よろしくお願いします!
編集担当・矢野(以下、矢野):こちらこそです。2023年はこの連載でも新しい試みにチャレンジしていきたいですね。いろいろ計画中ですのでお楽しみに。それにしても2023年1月のK-POP界は平和と言いますか、良いニュースの方が多いような。
ゆりこ:「私得ニュース」としてはデビュー以来応援しているBIGBANGのSOLさんのソロカムバックですね。新曲だけでもうれしかったのに、なんとBTSのジミンさんとコラボだなんて……何度見ても聴いてもまだ夢なんじゃないかって疑っています(笑)。提案してくれたというTeddyさん(BIGBANGやBLACKPINKの名プロデューサー・パク・テディ)には感謝してもしきれないです。
矢野:『VIBE』聴きましたよ! 2人の澄んだ柔らかい声から「アルファ波」が出ていましたよね。レジェンドグループ・BIGBANGと世界のBTS、こんな共演が叶っちゃうのだなって思いました。あと新年早々に心躍った「僕得ニュース」はTWICEのミサモ(ミナ、サナ、モモ)のユニット曲リリースでした。
ゆりこ:ニュースで見た瞬間、矢野さんの喜ぶ姿が思い浮かびましたもん。『Bouquet』はドラマの挿入歌になりましたね。ミナさん、サナさん、モモさんは日本語ネイティブなのにとても新鮮に聞こえちゃう不思議。
矢野:そうなんです。で、実は今回のテーマを「K-POPアーティストの日本語曲」にしようと思っておりまして。なぜなら僕が気になっているからです。
ゆりこ:おお。これまでK-POPファンの間でさまざまな視点で論じられてきた(?)複雑かつ興味深いテーマですね。「韓国語の曲に日本語の歌詞をのせたもの」と「曲も歌詞も日本オリジナル」の大きく2パターンありますが、矢野さんは……例えばどういう部分が気になるんですか?
矢野:まずシンプルに疑問なのが、K-POPアーティストがあえて日本語曲を作って出すのって何でなんだろうって。
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