メルカリで光熱費分を稼げる? 止まらない値上げラッシュを乗り越えるには

水道光熱費の値上げが家計を圧迫する中、節電をする家庭も多いですが、節約には限度があります。そこで考えたいのが、お金を生み出すこと。メルカリを使って光熱費の負担を減らすことはできるのでしょうか。

メルカリで不用品を売って、少しでも家計の足しに……(画像はイメージ)

物価上昇が止まらない今、食品だけでなく水道光熱費の値上げが家計を圧迫しています。総務省が1月20日に発表した2022年12月全国消費者物価指数によると、前年同月比で4.0%の上昇。41年ぶりの上昇率となりました。品目別の上昇率ではエネルギー関連が15.2%と全体を押し上げる結果となり、特に水道光熱費が気になるところですよね。
 

少しでも負担を減らすために節電をする家庭も多いですが、節約には限度があります。そこで考えたいのが、お金を生み出すこと。メルカリを使って少しでも光熱費の負担を減らせるかもしれません。メルカリが1月30日に発表した「メルカリ家計防衛術」の内容を参考に、物価高を乗り越えるためのヒントを探っていきましょう。
 

2~3月は光熱費が高くなる傾向に

総務省統計局の「家計調査」によると、2022年2月の水道光熱費(2人世帯)は3万1233円。同年1〜11月で水道光熱費が3万円を超えたのは2月と3月(3万873円)のみで、同1〜11月の水道光熱費の平均額2万4408円と比較すると約6600円、他の月より高いことが分かります。
 

ただし、これは2022年の話。2023年はさらに光熱費が高くなり、SNS上では「電気代が月10万円を超えた!」という人もいるほどです。冬は暖房が欠かせないとはいえ、高額な光熱費に頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。
 

不用品を売って光熱費に充てる

メルカリの活用法としては、不用品を売るのがスタンダードなやり方です。メルカリが2021年12月に発表した国民1人当たりの「かくれ資産」は、平均約34万5000円。かくれ資産とは、1年以上使用しておらず、理由なく家庭内に保管しているモノを不要品とし、不要品保管数量調査およびメルカリの平均取引価格により不要品を金額に換算した数値となります。もし家の中にある不用品をメルカリで売ったならば、光熱費の足しになる金額ともいえます。
 

とはいえ、不用品を一気に出品するには時間や手間がかかってしまいますよね。それならば、一気にたくさん出品するのではなくて、毎月コツコツと続けていく方法もあります。
 

1人当たりのメルカリ出品数と売上額は?

2022年2、3月単月における1人当たりの売上額(中央値)と平均商品販売数(出典:メルカリのプレスリリース)

メルカリが算出した2022年2、3月単月における1人当たりの売上額(中央値)は、20〜40代では約3300円。1人当たりの平均商品販売数は3個に届きません。単純に計算をすると、1個につき1000円以上の販売価格となります。
 

総務省統計局の「家計調査」では、2022年2月の水道光熱費(2人世帯)は3万1233円ですから、平均で1割程度をメルカリの売上金でカバーできる計算です。
 

2023年2月にメルカリで売りやすいものは?

2023年は光熱費が上昇する傾向にありますから、2022年と同じペースでは1割をカバーするのは難しいかもしれません。販売価格が高いものを売るか、出品数を増やすことになります。
 

では2月はどんなものが売れやすいのでしょうか。メルカリの「2月に売れやすいモノランキングTOP10」(売れた個数を基準に算出)の中から、筆者がおすすめする4商品をピックアップして紹介します。
 

■キャラクターグッズ(おもちゃ)
子どもが使用したおもちゃもそうですが、「推し活」のアイテムも含まれそうです。推し活は年齢を問わずに行われているので、眠っているキャラクターグッズが思わぬ高値で売れることがあるかもしれません。
 

■参考書(本)

1~3月は受験シーズンで、参考書の売買が活発になります。筆者も高校生の娘が使っていた参考書を出品したところ、その日のうちに売れました。
 

■各種パーツ(ハンドメイド・素材/材料)
メルカリではハンドメイド商品が活発に取引されています。作り手である出品者は材料をメルカリで探すこともしばしば。例えば着物をハギレにして売ることもできそうです。筆者は過去に、数百円で買ったヘアアクセサリーを「ハンドメイドの材料」としてまとめて売ったことがあります。1個では売れないので、まとめるのは基本。さらに使い道を変えて「ハンドメイドの材料」にしました。
 

■文学/小説(本)
本屋大賞の受賞作など話題になっている作品は、早めに出品して売ってしまいましょう。定価の8割ほどで売れることもあります。もし同じ作家さんの作品をたくさん持っているならば、まとめ売りもおすすめです。発送作業が1回で済みますし、送料が1回分になるのでお得です。

本や参考書はバーコード出品が可能

本や参考書はバーコード出品ができるので、出品の手間も減りますね。余談ですが、メルカリで本を買って、読み終わったらメルカリで売るという「メルカリ読書」なる言葉もあるほどです。数百円で本が読めることになるので、お得な読書になります。
 

水道光熱費に関しては、今後も負担が増える可能性が高いといえます。節約も大切ですが、無理をすると生活や健康に支障が出るかもしれません。メルカリを使って「お金を生み出す」ことで負担を減らしていきたいですね。眠っている出品物によっては、光熱費を全てまかなえるかもしれません。


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プレスリリース

 

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