四半期ごとに各局で放送される連続ドラマは、Twitterでトレンド入りすることもしばしば。毎回の放送後に考察がなされたり、俳優陣の演技力や名台詞を称えるコメントがあふれたりと多くの反響が寄せられます。
今回は、月~日曜のゴールデンタイムに放送されたオリジナル脚本ドラマから、2022年にSNSを沸かせた3作品をピックアップして振り返ります。あなたのお気に入りは登場するでしょうか?
1. 『silent』
『silent』(フジテレビ系)は2022年秋ドラマ枠で、木曜22時に放送されました。川口春奈さん演じる主人公の紬が、本気で愛するも別れることになってしまった高校時代の恋人・想(Snow Man・目黒蓮さん)と8年後に偶然再会。別れを乗り越え今を生きようとしている紬と、聴力を失う病気を患い、自分と向き合えず別れを選んでしまった想。音のない世界でもう一度“出会い直す”ことになった2人と、彼らを取り巻く人々が織りなす切なくも温かいラブストーリーは、毎話「泣ける」と話題に。
作中では手話によるコミュニケーションが多用されながら、聞こえる聞こえないに関係なく相手に思いを伝えることの難しさやもどかしさが描かれました。フジ連ドラ初主演となった川口春奈さんの涙の演技には、「いくつもの涙の種類を持っていて毎度圧巻だった」と称賛が殺到。また、キスシーンなしの恋愛ドラマかと思いきや、黒板に映った紬と想の影が“あごクイキス”をしているように見える演出もあり、「ここまでキュンキュンした恋愛ドラマ初めて」「粋なドラマ」と反響を呼んでいます。
2. 『エルピス—希望、あるいは災い—』
『エルピス』(カンテレ・フジテレビ系)は2022年秋ドラマ枠で、月曜22時に放送されました。民放ドラマ初執筆となる渡辺あやさんの脚本と監督・大根仁さんのタッグによる社会派エンターテインメント。スキャンダルによって落ち目になったアナウンサーと、バラエティー番組の若手ディレクターらが、10代女性が連続して殺害された事件の冤罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描いた物語です。
長澤まさみさんが4年半ぶりに連ドラ主演を飾り、眞栄田郷敦さんや鈴木亮平さん、岡部たかしさんら俳優陣の名演技にSNSでは称賛が殺到。実在の事件から着想を得たという本作では、作中で過去に報道された実際の映像を使用するなど挑戦的な印象を色濃く残しました。報道のあり方に切り込む視点には、「日本の報道に言いたいことをドラマがやってくれた」「この脚本でよく企画が通ったな」など驚嘆の声が多く寄せられています。
3. 『マイファミリー』
『マイファミリー』(TBS系)は2022年春ドラマ枠で、日曜21時に放送されました。人生最悪の事態に見舞われた家族の姿を描くノンストップファミリーエンターテインメント。警察の手を借りずに娘を誘拐犯から救い出し、新たな誘拐事件に巻き込まれていくゲーム会社社長を主演の二宮和也さん、妻役を多部未華子さんが好演しました。
一見幸せそうに見える家族の裏側には隠された秘密が。次々と起こる新たな誘拐事件、姿の見えない犯人との格闘、警察との攻防が、壊れていた家族の絆が再生されていく様子とともにテンポ良く描かれ、毎話ハラハラドキドキする展開に。SNSでは真犯人とその目的を考察するコメントが続出し、大いに盛り上がりを見せました。
いずれも、2022年のNo.1ドラマだったと呼び声の高かった人気作。ロスを嘆く声も続出しました。2023年はどんなドラマと出会えるのでしょうか? 楽しみですね。
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