M世代の韓国エンタメウォッチャー・K-POPゆりこと、K-POPファンのZ世代編集者が韓国のアイドル事情や気になったニュースについてゆるっと本音で語る【K-POPゆりこの沼る韓国エンタメトーク】。韓国エンタメ初心者からベテランまで、これを読めば韓国エンタメに“沼る”こと間違いなし!
#7のテーマは2022年のK-POPの主役だったと言っても過言ではない「新人ガールズグループ4組」について。『NHK紅白歌合戦』出場のIVEとLE SSERAFIMに共通するキーワードや人気急上昇中のKep1er 、そして話題沸騰中のNewJeansの魅力を語ります。
【前回の記事(#6)はこちら】
間違いなく2022年は「ガールズグループの戦国時代」だった
K-POPゆりこ(以下、ゆりこ):2022年のK-POP大ニュースといえば、BTSの入隊決定、大型イベントの復活、レジェンド的なグループのカムバックなどいろいろありましたが、やはり「新人グループの大活躍」は外せないトピックスですよね。
編集担当・矢野(以下、矢野):間違いなく2022年は「ガールズグループの戦国時代」だったと思います。それもデビュー1年以内の新人が主役だったというのも特徴的で。2022年の『NHK紅白歌合戦』に初出場するIVE、LE SSERAFIMは日本でも大きく取り上げられていましたよね。レイさん、宮脇咲良さんとKAZUHAさんといった日本人メンバーも話題になっていました。
ゆりこ:日本人メンバーといえば「Girls Planet 999」(通称:ガルプラ)から出たKep1erも外せません。2021年にガルプラにハマっていたので、2022年の大活躍はうれしいですね。そして私がどハマりしてしまった大本命NewJeans!
矢野:今挙げたグループは確実に2023年の顔にもなるでしょうし、日本では『NHK紅白歌合戦』で初めてIVEとLE SSERAFIMを知る人もいるかと思うので、あらためて彼女たちの魅力と特徴をおさらいしてみたいなと思っています。
ゆりこ:そうですね、ボーイズグループは後半でお話しするとして、まずはガールズグループから。
矢野:そういえば2022年の「MAMA(MAMA AWARDS)」に行かれたゆりこさん、「IVEが無双してた」っておっしゃっていましたよね。
ゆりこ:これまで3年連続でBTSが獲っていた「MAMA」の4大タイトルのうちの1つ「Song of the Year」がIVEの『LOVE DIVE』でした。デビュー1年目で大快挙ですよ。「Best New Female Artist(女性新人賞)」にも選ばれていましたね。
矢野:ちなみにとっても初歩的な質問なのですが、IVEってどんなグループなんですか?
ゆりこ:SISTAR、MONSTA Xなどを輩出したSTARSHIPエンターテインメントからデビューした6人組ガールズグループです。全員長身でスタイル抜群。これまで主流だったガールクラッシュ系とも一線を画す、凛としたかわいさが持ち味です。
矢野:全部いいとこどりですね。〇〇系って簡単に括れない、むしろ全部持ってると。
ゆりこ:曲もキャッチーで耳に残るんです。ヒット曲『After LIKE』は1970年代のディスコ曲、グロリア・ゲイナーの『I Will Survive』をサンプリングしています。でも、懐かしさよりも新鮮さが勝る仕上がり。正しく言うとデビューは2021年末なので2022年デビュー組ではないのですが、まだまだ新人と言えるでしょう。しかし存在感と人気はもう……あっという間に「2022年の顔」になりましたね。
矢野:これまでK-POP界でトップクラスのスターになるグループって、やっぱりSM・YG・JYPやHYBEみたいな超大手から出てくるイメージがありましたが、それ以外の会社から出てきたというのもIVEのすごいところじゃないですか? かつてのBTSにも通じるものを感じます。
ゆりこ:2023年の2月、日本のファンコンサートツアーも発表されましたね。チケットは争奪戦だろうなあ。
矢野:そして同じく『NHK紅白歌合戦』に初出場のLE SSERAFIMのお話を。HYBEの傘下レーベル、SOURCE MUSICに所属の5人組ということですが。
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