宮脇咲良やKAZUHAなど日本人メンバーも活躍する「LE SSERAFIM」
ゆりこ:当初は6名だったんです。「2022年のK-POP大ニュース」ではお話ししなかったのですが、デビュー直後に残念ながら1名脱退してしまいました。そんな苦難を乗り越えての今です。
矢野:LE SSERAFIMといえば宮脇咲良さんのイメージが強いです。HKT48時代からご存じの人もいるでしょうね。
ゆりこ:オーディション番組『PRODUCE 48』をきっかけにまさかの渡韓、そこからIZ*ONEでデビューし、またLE SSERAFIMとして新しい姿を披露するという……無敵の“キャリア採用アイドル”ですよね。そしてもう1名、注目されている日本人メンバーがKAZUHAさんです。素人目にもタダ者ではないと分かる、しなやかなダンスと吸い込まれそうな透明感。どのオーディション番組でも見たことがない隠し玉でした。本気でバレエダンサーを目指してヨーロッパ留学をしていたそうですよ。
矢野:アイドル道を極めてきた宮脇さんと、別分野からやってきたフレッシュなKAZUHAさん。違った魅力の2人がいるって面白いですよね。あとはIZ*ONEでも人気だったチェウォンさんも。
ゆりこ:そうそう、IZ*ONE出身メンバーが柱となっているというのもIVEとLE SSERAFIMの共通点ですよね。魅力的でキャラクターの立つ日本人メンバーが在籍しているというのもそうなんですけれど。
矢野:改めてIZ*ONEがすごいグループだったんだな、と実感します。
ゆりこ:先ほど宮脇咲良さんを「無敵のキャリア採用アイドル」とご紹介したのですが、その流れでKep1erのユジンさんの話を。
単純に私がガルプラの初回から今日まで一貫してユジン推しだったからです(笑)。偏愛ですみません。彼女はCLCというグループのメンバーだったのですが、グループの存続が厳しくなり、一念発起してオーディションに参加したんです。デビューは2015年、もうベテランの域といっても過言ではない。きっとプライドもあったでしょう。でも、もう1度花開くチャンスをつかむために自分よりもはるかに若い、そして勢いもある練習生に混じって審査を受けた。もうね、その姿に心打たれてしまって。あとイェソさんも子役のキャリアや別グループでデビューした経験がありますね。今後は別グループの経験がある「キャリア採用アイドル」が増加していくんじゃないかとも感じますね。
矢野:僕が感じるK-POPの不思議なところって、どこかの練習生だった人が別会社からデビューするケースが多いことです。
ゆりこ:Kep1erのマシロさんもJYPの練習生ですもんね。ITZYの候補生だったそうですよ。
矢野:日本の事務所からデビューする場合、前の会社の看板を引きずる(?)というか大っぴらにすることってあんまりないと思うんですよ。むしろタブーとされるケースもありませんか? でも韓国だと元SM練習生だったとか、JYPにいたとかそういう話が珍しくない。だから別のグループで2度目のデビューといったケースも増えるのかな。
ゆりこ:多くの練習生を抱える大手事務所の場合、いくら本人の素質が優れていて才能があったとしても、タイミングやその時のコンセプトに合うかどうかでデビューできない場合もありますからね。チャンスがあれば別のところでも、という考え方は合理的だと思います。
矢野:そして、次にお話ししたいのは……いよいよゆりこさん的“本題”のNewJeans! 新曲『Ditto』聴きましたよ。すっごくイイ……。
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