日本AMDから藤井竜王に贈られたパソコン一式
藤井竜王が2020年の段階で選んだのが、64コア128スレッドのRyzen Threadripper 3990Xです。それまでは8コア16スレッドのRyzen 7 1800Xを使っていたので、この時点でも単純計算で64倍の計算能力を手に入れています。
今回AMDから贈られたのは、コア数は同じですが、より高性能になったZen 3アーキテクチャの「AMD Ryzen Threadripper PRO 5995 WX」です。
5995 WXは3990Xに比べると数割程度性能が向上しています。どの将棋ソフトを使うかによりますが、AMDのインタビュー動画で藤井竜王は3990Xが1秒間に6000万手読めるとしているので、5995 WXを使うことで1秒間に7000万手以上読めるようになっているかもしれません。
これを一般に販売されているパソコンと比較すると、一般的なパソコンは4コア8スレッドが多く、ハイエンドのゲーミングパソコンでも8コア16スレッド程度。単純なコア数だけでは比較できませんが、一般のパソコンの8倍から16倍程度の性能といえます。通常のパソコンではなくHEDT(ハイエンドデスクトップ)やワークステーションの分類になります。