12月3日は「プレイステーションの日」。1994年12月3日、家庭用ゲーム機「プレイステーション」が発売されたことにちなんで、制定されました。
最も売れた機種はどれなのかなど、「違いの分かる人」になれるプレイステーションの豆知識をご紹介します。
ソニー「プレステと呼ばないで!」
初代プレイステーションは、本格的なテクスチャ付き3Dグラフィックを家庭用ゲーム機として初めて実現した次世代機。
業務用の高性能なコンピュータを「ワークステーション」と呼ぶことから、遊びで使う高性能なコンピュータという意味で「プレイステーション」と名付けられました。
なお、ユーザーの間では「プレステ」と略して呼ぶことが浸透していますが、CMや公式サイトなどでは一貫して「PS」が採用されています。
これは当時のソニー名誉会長・盛田昭夫さんが、「ステ」の部分が「捨てる」を連想させると考え、使うのを避けるように命じたため。
ただ、商標登録はしているので、ライバル社であるセガがCM内で「プレステ」という言葉を使う際、ソニーに許諾を取ったそうです。
最も売れたのはプレステ何?
初代プレイステーションの発売から28年経った現在、最新機種は第5世代のプレステ5。2020年の発売から丸2年経った今も品薄で、予約・抽選販売がされています。
では、歴代のプレステで最も売れたのはどの機種か、ご存じでしょうか。
正解は、2000年3月4日に発売された第2世代の「PlayStation 2(プレステ2)。世界累計販売台数は1億5500万台で、これは他社を含めた全てのゲーム機の中での1位。今もこの記録は破られていません。
2位が「ニンテンドーDS」で1億5402万台、3位が「ゲームボーイ」で1億1869万台。4位が「PlayStation 4(プレステ4)」で1億1700万台、5位が「Nintendo Switch」で1億1433万台と続いています。
プレステ5が「×ボタンで決定」になった理由
初代プレステの登場で衝撃だったのは、美麗なグラフィックもさることながら、コントローラーのボタンが「△○×□」だったこと。
他のゲーム機にはないプレステのトレードマークとして、商標登録もされています。
デザインを手掛けた後藤禎祐さんによると、「○と×はYESとNOで色は赤と青、△は頭や視点を表し色は信号機にならって緑、□は紙でメニュー・文書を示すもの、色は全体のバランスからピンクにした」とのこと。
ゲーム内の操作も「○で決定/×でキャンセル」で、直感的で分かりやすいですよね。
しかし、最新機種のプレステ5は、従来とは逆の「×で決定/○でキャンセル」になっています。
実は、欧米には「○はYES」という認識はなく、むしろ「チェック(✓)は決定」というイメージがあるため、左から順に「×で決定/○でキャンセル」とする方が直感的で、以前から欧米版ではそのようになっていました。
日本版と欧米版でダブルスタンダードとなっていたものを、最新のプレステ5から欧米版へ統一した形になったというわけです。
設定で戻すことはできますが、あくまでも信号を入れ替えるだけなので、ゲーム画面ではそのまま「×で決定」と表示されます。
「左がYES・右がNO」と位置で覚えて、慣れてしまう方がいいかもしれません。
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