12月1日はワッフルの日!
神戸のワッフル専門店『エール・エル』が、同店の1号店がオープンした日であり、日付が「ワッ(1)フ(2)ルの日(1)」と読めることにもちなんで制定しました。
今回は2種類ある「ベルギーワッフル」や、各国のワッフルの違いなど、「違いの分かる人」になれるワッフルの豆知識をご紹介します。
「ワッフル」と「ゴーフル」の違い
ワッフル(waffle)とは、小麦粉を卵などと混ぜて醗酵させた生地を、格子模様の焼き型で焼き上げた焼き菓子。
起源は古代ギリシャ、語源は中世低地ドイツ語の「蜂の巣(wâfel)」とされています。
ヨーロッパ各地に伝わる過程で、スポンジケーキのようなフワフワのもの、パンのようなモチモチのもの、ビスケットのようなカリッとしたものなど、さまざまな見た目・食感のものに発展しました。
一方のゴーフル(gaufre)とは、フランス語でワッフルのこと。
ただし、日本においては、老舗の和菓子メーカー風月堂の登録商標で、せんべいのように薄く焼き上げた生地でクリームを挟んだお菓子のことを指すのが一般的です。
2種類ある「ベルギーワッフル」の違い
ワッフルといえば「ベルギーワッフル」が有名ですが、実は2種類あることはご存じでしょうか。
ひとつは「ブリュッセルワッフル」。大きめの長方形で、外はサクサク、中はふわふわの軽い食感で、生地の甘さは控えめ。同じくベルギーの名産であるチョコレートなどをトッピングして、皿に載せてナイフとフォークを使って食べます。
もうひとつは「リエージュワッフル」。しっかりした生地で弾力があり、パールシュガーという粒の大きな砂糖が入っているのでトッピングは加えず、ドーナツのように手に持って食べます。
日本では、平成9年頃にリエージュワッフルがブームとなって浸透したため、現在でも「ベルギーワッフル」と呼ばれる商品は、こちらのタイプを指すのが一般的です。
世界各国で発展した「ワッフル」の違い
ベルギーと隣接する北フランスのワッフルは、楕円形の薄くしっとりとした生地に、砂糖が入ってジャリっとした食感のクリームを挟むのが特徴。
一方、アメリカのワッフルはイーストではなく、ベーキングパウダーを使うのが特徴。パンケーキのような食感で、朝食メニューとして浸透しています。
日本では、風月堂が日本人向けにアレンジした、半月型のスポンジ生地であんこやカスタードクリームなどを挟んだ柏餅のような形のものがワッフルと呼ばれています。
そして、オランダのワッフルは、ストロープワッフルとも呼ばれる、薄くて丸いビスケットタイプの生地にキャラメルシロップを挟んだもの。
温かい飲み物の上に置いて、少し溶かして食べる楽しさもあり、近年では日本のコンビニでも見かけるようになってきました。ベルギーワッフルの次に流行るのは、オランダワッフルかも?
さまざまなタイプのあるワッフル。この機会に、食べ比べてみてはいかがでしょうか。
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