鈴なりミニトマトが圧巻! 棚栽培、グリーンカーテンという新発想
たわわに実ったミニトマトの房がずらり! まるでブドウのように棚栽培されたこちらはトマトベリーという品種。イチゴのようなハート型がかわいらしく、肉厚で甘味が強いのも特徴です。
棚栽培のミニトマトはオープンデーの名物ともいえる光景で、「ブドウみたい!」「かわいい!」とあちらこちらで歓声が。棚栽培はまねできそうにないですが、もともと鉢やプランターでも栽培しやすいよう改良された品種なので、家庭菜園におすすめです。
トキタ種苗ではさまざまな種類のミニトマトを展開していますが、筆者が1番気になったのはこちらのジャングルトマト。アーチパイプに張ったネットに誘引されたトマトがわさわさと葉を茂らせ、ベランダのグリーンカーテンにもできるそう。
ミニトマトのグリーンカーテンなんてすてき! と思いつつも、こんなに葉を茂らせてよいのだろうか? という疑問がわきました。なぜなら、一般的にトマト栽培では「わき芽かき」が欠かせず、実に養分を行き渡らせるため、葉を茂らせてはいけないとされているからです。
近くにいたスタッフに尋ねてみると、こちらのジャングルトマトは成長点の「わき芽かき」や「芯止め」をする必要がない品種で、枝分かれした先にも実が付き、また枝が折れてもリカバリーしやすいため、栽培が容易であるのが特徴とのことでした。
夏にミニトマトの栽培でわき芽かきが追いつかず、まさにジャングルのように葉を茂らせて失敗した筆者にはうってつけのトマトといえそう。 貸し農園などで家庭菜園をしている場合は、忙しくて思うように畑に行けない、というのは間々あること。そのような人にはおすすめの品種です。
直売コーナーでお買い物&ベジメータで野菜摂取量をチェック!
畑やハウスで栽培展示を見た後は、テントエリアにある直売コーナーへ。こちらでは大利根研究農場や近隣農家で栽培されたイタリア野菜がずらりと並んでいます。スーパーではなかなかお目にかかれない珍しい野菜が手に入るのがうれしいですね。
直売所では野菜だけではなく、トキタ種苗のイタリア野菜「グストイタリア」シリーズの種も販売されています。パッケージデザインもすてきで、毎回たくさん“ジャケ買い”してしまう筆者です。ちなみに「グストイタリア」シリーズの種はAmazonでも購入できます。
テントエリアのもう1つのお楽しみが、野菜摂取状況がひと目で分かるベジメータ計測コーナー。写真左下の装置に指を入れると、指先の皮膚カロテノイドを光学的に測定して野菜摂取状況を0〜1200の数値にスコア化してくれます。
筆者のスコアは395でB判定。前回はスコア800越えのA判定だったのに……ちょっと悔しいです。野菜をどれだけ摂取できているのか具体的に数値化できると、野菜を食べるモチベーションにつながっていいですよね。
さて、トキタ種苗大利根研究農場のオープンデーはいかがでしたでしょうか。珍しいイタリア野菜を見られるのはもちろんですが、家庭菜園の愛好家にとってはプロの育種家に栽培のアドバイスをもらうまたとないチャンスでもあります。
来場申込みはトキタ種苗の公式サイトからできますので、ちょっと珍しいイタリア野菜にチャレンジしてみたい人は、2023年のオープンデーに足を運んでみてはいかがでしょうか。
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