「メルカリ」には「専用出品」や「プロフィール必読」など、ユーザーが作り出したマイルールが存在します。「メルカリ」をよく使う人にとっては便利に思える一方、煩わしさがあるのも事実でしょう。これについて中の人はどう思っているのでしょうか。
「メルカリ」の売り買いの楽しさを発信する「メルカリサロン」や、「メルカリ」の使い方を学ぶことができる「メルカリ教室」の運営などを担当しているマーケティング部門の池田早紀さんに、言いづらいことをズバリ聞いてみました。聞き手はフリマアプリ歴7年以上の専門家で「All About」メルカリの使い方ガイドの川崎さちえ。
関連記事:メルカリの“中の人”は「メルカリ」をどう使う? 楽天ラクマやPayPayフリマも使うのか、聞いてみた
「メルカリ」の文化「専用」をどう考えている?
川崎:「メルカリ」は便利な一方、利用者が独自に生み出したマイルールが多数存在します。そもそも、一体誰が始めたんでしょうね?
池田さん:正確なきっかけは分からないというのが正直なところです。私が「メルカリ」を使い始めたときにはすでに「専用」がありましたね。
川崎:その「専用」ですが、利用者同士でトラブルになることもあると聞きます。メルカリとしてはどう考えていますか?
池田さん:今現在、メルカリとしては推奨も禁止もしていません。専用に関しては、「取り置き」のような意味合いがあるので、値下げ交渉をした商品や一点物のハンドメイド商品などは、専用にしてほしいと思うのは理解ができます。ただ「メルカリ」の規約では、購入手続完了が売買契約になるので、仮に他のお客さまが買ってしまい専用にした人が購入できなくても、そこは出品者と購入者の自己責任になってしまいます。
私もお客さまから「専用にしてください」と言われれば、専用にすることがありますよ。でもその際には「他の方が購入されたら、その方が購入者になりますのでご了承ください」と記載しています。
川崎:メルカリの公式見解としては、あくまで出品者と購入者の責任において行ってくださいということですね? でも、私の周りでは、専用は「メルカリ」のオフィシャルルールだと思っている人もいますね。
池田さん:「メルカリ」を利用する上では規約に則ることが大前提になりますから、それに反することをルールにするのは非常に難しいですよね。でもメルカリがきちんと定めていないルールが存在すると聞くと怖いと感じる人もいるはずです。マイルールでのトラブルの問い合わせがあることは事実なので、どうにかしないとな、という話はメルカリ内でも出ています。とても難しい課題ではありますが、プロダクトとしてどのような体験や機能を提供していくべきか、議論を重ねているところです。取引の中でお困りのことがあれば、メルカリ事務局にて、解決に向けたサポートを行うことができますので、お問い合わせください。